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小説[*R18*]
2

暗くて顔がよく見えないが、その声やゆったりとした歩き方は紛れもなくエドのよく知るロイであった。

見ず知らずの場所に立ったひとりでいたことで多少の不安を感じていたエドだったが、ロイの存在はそれを打ち消し彼に安堵を与えた。
それほどにロイという男はエドに信頼されていたのである。

エドは急ぎ口調でロイに尋ねた。

「ねぇ大佐、なんで俺こんなとこにいるんだ?目ェ覚ましたらいきなりこんなワケわかんねー場所にいてよ、状況が全く理解できてねーんだ。アンタならなにか知ってるだろ?つーかさ、もしかしてアンタがここに俺を連れて来たのか?」
「うーん、寝起きだと言うのにそこまで頭が回るとは…さすが国家最年少で錬金術師になっただけのことはある」

エドの質問に、しかしロイは答えない。ふふっと意味ありげな笑みをこぼすと軍服のポケットから手錠を取り出し、信頼しているが故に無抵抗のエドの両手首に、素早くそれを装着した。

「な…大佐?なにしてん…」


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あきゅろす。
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