小説[*R18*]
8
その敏感な様に気を好くしたロイは、ようやっとその唇を解放したが、既に口の周りは互いの唾液で淫らに濡れ、呼吸も激しく乱された。
「ウブな反応をするなァ。この前はあんなに淫乱だったのに」
「ぅるせ…ッ鬼畜ヤローが…ッ!」
それには答えず、悔し紛れに吐き捨てた言葉に、ロイはまたニヤリと嗤う。
「まぁウブな反応も嫌いではないよ。どれ、私が色々調教してやろう」
「───ッへん…たい…ッ」
「ふふ、いつまでそんな口がきいていられるかな…」
反抗心を曲げないエドの態度に更にそそられたのか、ロイの右目がヌラリと欲に濡れる。
幾許かの時を呼吸の調整に当て、漸くエドは気付いた。
有り得ない程に、口内が熱く、何よりも───甘ったるい。
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