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Accesses The Reality Cruelty
合流
「どうも。助けてくれて助かりました」
「助かるために、助けたから。当たり前」
「ありがとうございました」
 そう言って魔法使いの男の人は、お辞儀をした
……私も真似をして、お辞儀する
「可愛らしいですね」
「ナンパは、苦手」
「そうですか。残念です」
「……」
 あの忍者の人は、どこかに逃げていっちゃった
マーキングの魔法をつけておいたから、いつでも追跡可能だけど……
「さて、冗談はこれくらいにして……リョウスケさんたちを助けに行かなければ、ね」
「あなた、力ない。正直、あまり役に立たない」
「きっぱり言いますね……」
「でも、いるにこしたことはない」
「そうですか。ではご一緒させていただきます」
「……」
「とりあえず、まずはあなたの仲間たちと合流するほうがよいでしょう。どこにいるか、わかりますか?」
「マーキングしてある」
「便利な魔法ですね」
「でも、3つまでしか、マーキングの魔法は、同時に使えない」
「十分です。では、行きましょう」
「……」
 奇妙な展開になったな、と私は思った


「……はぁ」
 本日7回目の襲撃を片づけて、一度ため息をつく
「……俺が狙われてるってことは、まだクゥは捕まってないんだよな」
 どうしたものか
こんな広い街、たった一人の特定の人物を探すなんて……難しい問題だ
第一、光蛇に言われた広場の場所がわからん。まだ集合時刻じゃないからクゥは片っ端に宿とかを当たってると思うけど……どちらにしても、なぁ
「いたぞ!」
「またかよ」
 もう慣れたわ……
とりあえずDEを構え……なくても当たるからいいか。とりあえず適当に持った状態で、相手を確認する
 3人だ
自作ガンスキルその2
「ホーミング」『認証しました。スキルを発動します』

 ガガゥンッガゥンッッッッ!!!

 狙った場所に百発百中。超便利スキル
とりあえず3人の足を撃って動けなくする
「早めにクゥを見つけないとな……」
 ……あ、そうだ
「いいこと考えた……!」


「コウタ」
「うん? ノアさんか。どうしたんだ? ……それに横にいるのは……」
「お久しぶりです。その件はどうも」
「えーっと……誰?」
 ルーがセイス(さっき名前確認した)をみて、そう聞く
「私も、詳しくは知らない。リョウスケの友達、みたい」
「……友達?」
 コウタが首を傾げた
「いまは説明してる暇はありません。コウタさん、少し……いや、かなり手伝ってもらいたいことがあるんです」
「元敵だったんだから、そう簡単に信用はできないんだが……本当に忙しいみたいだからな。わかった」
 コウタは、しっかりしてて物わかりがいい。堅そうだけど、実はけっこうなお人好しでもある。リョウスケといっしょ
「さすがは、リョウスケさんの信頼における人です。では簡単に説明しますと……」
 と、セイスがこれまでのことを急いで話し始めた
クゥが神獣バルハルトの子であること。それを狙うギルドがあること。その目的を阻止させたいこと
「なるほど……なら、やることはひとつだな」
 コウタは私たちを見回してから、一言だけ言い放つ
「本拠地を襲って、ギルドを潰す」
 以外と無茶な注文だった

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