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Accesses The Reality Cruelty
暇からの脱出
「いやっほぉぉおおおおおおおおおおお!!!」
 綺麗な朝の青空に向かって、俺は叫んでいた
いや、だってしかたないだろ? 二日も暇だったんだから
「もう街の前だ。少し静かにしてくれ」
 光蛇に宥められる
無視だ
「さすがに少し……耳が……」
 ルーちゃんがなんか困ったように言った
むぅ、少し音量下げるか
「……リョウスケ、うるさい」
 ノアに注意される
無視……したいけど……
く……
「リョウスケさん、街に着くまで我慢しましょう!」
 クゥに張り切って言われた
クゥも暇な仲間なんだ! 言うとおりにしとくか
「いや待て。街で叫ばれると逆に迷惑なんだが……」
「うっさい黙っとけ光蛇!」
 ……そーいや
師匠の話によると、光蛇のデータスキルはレアモノらしい
 確か……存在しないはずの『五次転職後』の職業になれるらしい
ちなみにLvはそのまま
 あー、あと光蛇はレイボルとかいうボスを一人で倒して、さらにLvUPしてただいまLv40だ
 クゥも、アーミーで訓練してLv16、ルーちゃんもLv34になった
あと、ノアのLvは49だった。ダントツやん。さすが元幹部
「……」
 俺は…………変わんないけど
しかたないだろ。Lv気分なんだから
「はぁ……なんだかんだあるけど……俺たちの夏休みは、まだまだ終わらないんだよなぁ」
 この、時間が1/7で流れる世界での生活に慣れてきたけど……
……最後には、帰るんだよな
 ノアやルーちゃん、クゥたちにお別れをして……
「……」
 と、クゥが寂しそうにこっちを見てた
なんかクゥにはよく心を読まれるからな。辛気くさいことを考えるのはやめるか

「なぁ光蛇」
 馬車から俺、クゥ、ノアが降りて、街を歩く
光蛇とルーちゃんは馬車を引く
「なんだ」
 ちなみに、街は普通だ。普通のRPGにありそうな街だ
「街には朝に着いたけどさ。今回って街で休んでくの?」
「あぁ。旅に疲れ……てはいないだろうが、いろいろと揃えなければいけないものもあるしな。食料とか」
「そーかい」
 んじゃ、俺は光蛇のとこを離れてまた散歩でもしようかね
……宿の場所がわかんなくなる可能性大だけど、どーでもいいよね
「霊介」
「んぁ」
「どこかに行くなら、12時に中央の広場に集合……でどうだ?」
「あいよ」
 忘れてなければな
「リョウスケさん、私も行きます」
「いっしょに?」
「はい!」
「んじゃ、行くか」
 ……ちなみに、ノアはいつのまにか消えていた
 まぁ、集合するなら別に気にすることもないか
「とりあえず……」
 どこ行こうかな

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あきゅろす。
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