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Accesses The Reality Cruelty
追手
はい、無視。無視しますよ〜
めんどう事はごめんだ。適当に話でもしてよう
「じゃあ」
君は何歳? と聞こうとしたが、なにやらそんなこと聞ける空気じゃなかった
このクゥという少女は「ひっ……怖いよう……またあいつらが来たよう……」
と泣きながら丸まっていた
なんだ、こいつのご用人か
そうして少し気になって、ベットから降りて入り口の出来事に壁越しで耳を澄ませていると、その問題を起こしているらしい奴らがこちらに向かってくる足跡が聞こえた
俺は軽い調子で
「ベットで布団にくるまってろ」
と言う
俺はそのまま近くの椅子に腰を下ろした
そして数秒後、そいつらがやってきた
ガチャという音を立てて、扉が開く
「ここに動物耳と尻尾を持つ少女がいるというのは、本当か?」
はじめに入ってきた戦士らしき男がそう聞いてきた
「おいおい、ノックはしてくれよ。もし着替え中だったらどうすんだよ。もしエロゲやってたらどうすんだよ。なんか気まずくなるじゃん」
「知るか。なんだエロゲとは? わからない単語だ」
はあ? ……あぁ、こいつ、この世界の人間か。ならわからないか
「第一、見ればわかるだろ? そんな不思議少女、いるわけないだろ」
「そうとは限らないよ」
次に入ってきたのは魔法使いみたいな男だ
ちなみに、俺は興味ない奴の名前表示を見る気はない
「ここは小部屋だぞ。何人も入ってくんな」
「もしかしたらどこかに隠れているかもしれないじゃないですか」
「そうそう、いるんじゃないの〜? あの半モンスターの化け物」
最後に入ってきたのは、シーフみたいな少女だ
名前は、「メイ」と書いてある
普通以上美少女未満と言った、赤髪の女の子だ
「もう少し胸が大きければもっと会話しようって気になれたのに……」
「ほっとけ!」
そして始めに入ってきた戦士が言う
「さて、どこに隠れているのか、教えてくれないか」
「人生は、攻略本のないゲームなんだぞ? 人に答えを教えてもらうというのは反則だぞ」
ちなみにこのセリフ、あるラノベからある程度パクったものだ
「それもそうですね」
魔法使いっぽい男がそう言うと、歩きだした
「おじゃましますは?」
「おじゃまします」
おぉ、この魔法使い礼儀作法が良いな
名前は……「セイス」か。良い名だ
「そうだなぁ……ベットの下とか?」
メイという女の子がセイスへアドバイスした
「胸無しよ。そういうアドバイスは探す楽しみを削るのだぞ?」
「胸無し言うな!」
と言った後、メイちゃんは小声で「なんか調子狂うなー」と言っていた
「あ、居ました」
あ、見つかった
 というわけで俺はあいつらに盗られる前に速攻でクゥをお姫様だっこして、窓から外へ飛び出した

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あきゅろす。
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