[携帯モード] [URL送信]

Accesses The Reality Cruelty
次回予告

 私は、一年前に電車の事故にあって全身を粉砕骨折する
父は死ぬ。母も死ぬ。私と兄だけが残される
……いや、兄だけが残される
 私は立てない。動けない
命の危険があった。早急に治療を施さなきゃいけないのに、日本にこんな傷を治せる人はいなかった
 私は外国の病院に送られて……そして……
「……また、あの夢……」
 そういう夢を、私はここ最近毎日見ていた
なんだろう、この夢は。よくわからない
 私には7年以上前の記憶がないけれど、それに関係してるんだろうか
……そもそも電車とか病院とか……いったいなんなんだろう
「リリィ?」
 考え込んでいると、部屋の扉の向こう側から声が聞こえた
「なにかな」
 そう返事をしてあげると、その女の子は扉を開けた
「また、あの夢?」
「うん」
「お兄さんも妹さんも、かわいそう」
「……そう、だね」
 この女の子には、私が妹の目線で夢を体験しているとは話していない
そうすると……少しだけこの7年で培ったものが崩れてしまう気がしたから
「そもそも、電車とか病院ってなんなの?」
 それは私もさっき考えていた
「うーん」
「不思議な夢だよね」
「うん」
 本当に、不思議だ
まるで実際にあった出来事のように、細かくまで内容を読みとれる
「でも、やっぱりそろそろ寝た方がいいよ」
「……うん」
「近いうちに、神獣と呼ばれる狐のモンスター、バルハルト様を退治しなきゃいけないんだしね」
「わかってるよ。ありがとう」
 ……あの夢が本当にあったことなのかはわからないけど……
もしできれば、夢の中に出てくるお兄さんには会ってみたいとは思った









































Next Game


[*前へ]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!