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Accesses The Reality Cruelty
バトル
戦士系の職業というのは、足が遅いのが普通だ
それよりは少し速い魔法戦士と言えど、軽鎧を装備してればまあ遅い
と、いうわけで俺がさきにモンスターのとこへたどり着いてしまった
襲われていたのは、少女だった
まあ今はそっちより……
「こっちのモンスターが問題だな……」
実際、バカって職業はSTRなどのステータスがどのくらいあって、Lvがどのくらいなのかがわからない
はっきり言って、不安だ
まあ弱いとしても序盤に出てくるようなモンスターにやられるとは思わないが
相手は、ゴブリン二体(頭の上に書いてあった)だった
「まぁ、そういうの、よくでてくるよな」
言いながら俺は一体のゴブリンへ走り込んだ
短剣を抜き、構える
実戦は初めてだが、戦いは初めてじゃない
まあ時間がないし、またいつか話そうか
俺の接近に気づいたゴブリンが右手から火球を放ってきた
「おい! 超序盤の敵は魔法を放たないってのが全ゲームのお約束のはずだろうが!」
そう言いながら、俺はかわす
避けながら試しに短剣で火球切ってみると、きちんとまっぷたつになった
「よし」
そして残り2mといったところで、俺は高くジャンプした
現実と違いかなり高く跳べたのは、ステータスのおかげだろう
空中で簡単に身動きの取れなくなった俺を、ゴブリンの火球が襲う
俺はそれを軽く見切って、短剣で切断する
そして降下の勢いのまま、短剣をゴブリンの目に突き刺した
「……こっちも」
グサッ、グサッ
着地した俺は左目に刺した短剣を抜いて、右目にも刺してあげた
「よし!」
望み通り、ゴブリンは倒れた
やはりこういうとこは弱いのか。ボスにも効くか今度試すか
一匹を倒すと、もう一匹のHPバーが見えるようになった
おそらくモンスターを一匹倒すと、その種類のモンスターのHPが見えるようになるのだろう
「さて」
俺は短剣でこいつの首を切って
「ほらよっと」
もう一匹に投げた
すると見事にキャッチした
「おお……」
素直に感心していると、光蛇が追いついてきて、もう一匹のゴブリンへ襲いかかった
あんなゴブリンじゃあLv38の前に瞬殺だなと読んだので、あっちの戦いは無視して俺は少女の方へ向かった
「だいじょうぶ?」
「え……あ、大丈夫です」
「ま、あいつ強いから。なんかゴブリン以外にも遠くからなんか来ようとしてるけど、あいつなら問題ないと思うよ」
「ありがとうございます」
「俺はもうほとんどなにもする気はないからあいつに礼は言ってよ」
一見、美少女だ。
長い茶髪に、輝く黄緑色の瞳。あと……なにこれ? キツネ耳? 猫耳? ウサ耳? ウサギはありえないか。まあそんな感じのと茶色い尻尾が生えてる
服はボロボロの茶色いマントに身を包んでいた。小柄な身長で、ラノベのヒロインにいてもおかしくないようなやつだ
まあ、俺の中での興味ランキングは1,美女 2,エロゲ 3,美少女 と言った感じだから、この少女には多少興味がいった
が、さすがにラノベみたいなロリコン主人公みたいな奴とは違う意味で興味だ
異性としてとかではなく、ただの興味本意だ。だって俺、ロリコンじゃないし
そしてこいつの頭上に表示されている名前は、「クゥ」
まったく、めずらしい名前だ
いや、この世界ではそれが普通なのかね
「おー、がんばー」
そうして俺と少女は光蛇が遠くの方のモンスターへと向かって走っていくのを傍観者として見送った

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あきゅろす。
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