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Accesses The Reality Cruelty
死霊魔術師
「離して……!」
「……」
 ……なんだろ、これ
俺はノアちゃんを捕まえたところなんだけど……
……体が、異常に冷たい……?
「……!」
っと、危なかった
 鎌が襲ってきそうだったから、そちらの手を塞ぎ、ついでにもう片方も塞いで、押し倒す
「まだ……だめ……あいつを……《死神(ハデス)》を、倒すまでは……」
「はで、す?」
「バースヴィズナ」
って、こんな至近距離で大魔法!?
 ノアちゃんは手を地面に向けていて、まるで暴発するように、大きく爆発した

 ダメージは、さほどでもないだろう
けど、やっぱりさすがに相手の魔法を食らいすぎた。HPがとっくに半分をきってる
 ノアちゃんの魔法で吹き飛ばされて、今は距離が置かれている
煙で、その姿は見えない
「……」
とりあえずこの間に、後ろを確認する
 レミリナは、まだ倒れている
「……」
前に、向き直る
 しばらくすると、煙が晴れてきた
「……! おい……」
 そして、見えたその姿は……
「……まだ……戦う。戦わないと」
 血塗れで立っている、ノアちゃんの姿があった
特に右手は重傷だろう。この世界、腕の切断とかは運が悪いと絶対に直らなかったりする
だから、あれも早くどうにかしないと危険な域だ
「私は、負けられない」
「……」
「暗殺部隊」
 ノアちゃんが呟くと、何十人もの昨日見たような男どもがどこからともなく現れた
そして……
「死んで」
そいつら全員が、その場で自殺した
「な……!?」
 なんだ、それ
いったいなにを……!?
「来て、悪霊たち」
そしてその後、空からいくつもの白い炎の塊のようなものが落ちてきた
 ……そいつらは、死んだ何十人もの上で、右往左往としていた
「おいしい?」
 ……ようやくわかった
こいつは、ネクロマンサーだ
 そして呼び出した悪霊どもに、今死んだ人たちの魂を食わせてる
そして、次に……最後にすることは……!
「ネクロマンシー」
 予想、通り……
悪霊たちは死んだ人間たちの中に入っていき、死んだはずのその体が動き出す
さらに、見た目……姿も変わっていく
まるで、その姿は……
「悪魔……」
そんなやつが、何十匹もこちらを向いて敵意むき出しだ
「お前……人の命を、そんな簡単に……」
 命令を聞いた奴も、聞いた奴だ
でも、そんな簡単に……人を殺してもいいのかよ……
「そいつを、殺して」
 その何十匹もの悪魔どもは、俺を見て雄叫びをあげ……勢いよく襲いかかってきた

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