Accesses The Reality Cruelty
新装備
「おい中二病、どーだ？ 配合は終わったかー？」
巳依が第一理科室に入りながら、言った
「フハハハハハッ、俺に不可能はない！ もうとっくに完成しておるわ」
「黙ってろクズが」
「え、ちょ、巳依ちゃんが聞いたんじゃん」
「面白い人たちですね」
「俺も混ざってきていいか？」
あー……巳依も中二病もクゥもレートも……なにこのカオス
「それで、出来上がった装備とやらはどこだ」
「あ、あぁ、そこだ」
と、中二病が指さした机の上に
「おぉ」
確かに、新装備が出来上がっていた
「会心の出来だ。壊すなよ？ いや、壊そうとしても壊れないがな！ フハハハハハッ」
「「うっさい黙れ」」
巳依とハモった
「二人同時に言うなぁ、傷つくではないか」
「お前、心なんてあったのか」
「いやそりゃあるよ……」
さて、どういう風な物なのか
とりあえず先に防具を見る
名称を順番に言うと、『月下に在る陰（上）』←体装備『闇を司る霊輪』←腕装備『月下に在る陰（下）』←足装備『影の世界』←靴装備『黒き英雄』←頭装備
「ふむ」
見た目は……言っちゃ悪いけどあんま変わらん。いや訂正。あいつが作ったんだから遠慮なく言っていいんだ
服はほとんど変わらないけど、腕輪や頭装備が追加された
紫色の模様が入った、薄い黒の腕輪。小さな黒い宝石の耳飾り
「霊介く……の装備は、闇属性にかなりの耐性がある。その他、光属性以外にも少しの耐性がある。光属性は弱点だ。それに装備の特殊効果もある。まぁそれは、説明せずお楽しみにとっておいてやろう」
え、なんだって？ 無視してたから聞いてなかったよ
武器の方も見ると、なぜか二刀の小刀とメモがある
「その小刀は、黒い方が『世断』、白い方が『夢幻』だ。柄を合わせて、繋げることができる。その武器にも特殊効果が秘められてる」
わかりにくいから、これまで通り短剣とか小刀って言おう
「そのメモは、蒼都からの戦闘アドバイスだ」
さて、着替えるか
ウィンドウ開いてステータスの装備を……
霊介が自分の装備を確認し終えた後、俺も机へと近づく
『炎帝の剛服（上）』←体装備『炎帝の腕輪』←腕装備『炎帝の剛服（下）』←足装備『炎帝の爪靴』←靴装備『炎帝の帽子』←頭装備
「光蛇くんの装備は、炎属性に大きな耐性がある。その分、水,氷属性に弱い。その装備は状態異状に強く、即死魔法が効かなくなる。それに攻撃力を上げる効果もある。AGIが鎧と違って下がらない代わり、防御力は鎧に劣る。ま、そこらへんの鎧よりは断然強いけど。まぁつまり、君の装備は攻撃特化だ」
次は武器でも見るか
「次に剣だけど、『ドラゴンフレイムα』だ。αの他にΣとかもあるけど、今回はαにした。αは中距離攻撃にも向いている。MPを消費して剣に大きな炎のオーラを纏わせることができるし、そんなことしなくても炎属性の力もある」
防具の見た目は、赤い服だ。いわゆる魔法剣士が着るようなものだ
剣は少し長く、よく見ると刀身に薄く赤い竜の模様が入っていた
装備を変えて、慣れるために体を動かしたり短剣を振るったりしてたら、なんか誰かが来て、連絡してきた
『校長室に集まれ』って
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