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Accesses The Reality Cruelty
orz
南西地区にある一番ヘンテコな建物、その名もソピエト学園
 もろ、ソビエト社会主義共和国連邦(もといロシア)をパクってるけど、いいんだろうか
しかも校章(もといギルドマーク)は日本の国旗……
 これだいじょーぶか? 法律的な意味で
あ、この世界って元の世界の法律とか関係ないんだっけ
 ……とりあえず、その学園の校長室に、団長がいるらしかった

「ここだ」
巳依に案内されてたどり着いた、校長室
 そこは、その扉は見るからに
「ふつーだ」
 クゥやルーちゃんは物珍しげにいろいろ眺めてたけど、俺たちにとっては、もはや見慣れた景色だ
つーか構造は、元の世界で俺が通っていた高校とほとんど同じで新鮮味がなかった
 ……なに、ここ
「……これは、確実に霊介の知り合いが団長だな」
光蛇の呟きに、俺は無意識に頷いた
「入るぞー?」
そう巳依が確認すると、二回ノックしてから扉に手をかけた
 が
「……」
いくらノブを回しても、開かない
「ふんっ!」
 痺れを切らした巳依は、扉を蹴飛ばした
すると「うぎゃ」という悲痛の叫びが聞こえ、ドアが外れて吹っ飛んだ
 ……こいつ、本気で蹴っただろ
「いたーい。なにするの巳依ちゃん!」
「お前が遊ぶからだ、バカが」
下を見ると、こりゃまた黒髪黒眼の少女
「ん……」
……どっかで見たような……
 いや、気のせいだ。そうに違いない
ショートヘアの黒髪を二つ結びにしていて、顔にはまだ幼さが残っている
 服装はなぜか元の世界で俺たちが通っていた高校の制服。赤いリボンが1年、青が2年、黄が3年なんだけど、この制服は青のリボンだ
 そして、巳依と同じ黒のリストバンド(実はこの模様、日本の国旗だった)
「うーん……なんか引っかかるなぁ」
「えー、覚えてないの霊介!」
「……記憶にない」
「あぅ……」
 少女は膝をつき、orzの姿勢になった
orzを知らない読者は、wikiとかで調べてろ
「はは……まぁ予想してたことだけどな」
と、部屋の奥から男の声が聞こえてきた
「お兄ちゃん……慰めて〜」
「え……よしよし」
と、その男はorz少女の頭を撫で……
 え、あれ……こいつ、見たことあるぞ
……誰だっけ…………
「久しぶりだな、霊介」
「誰だっけ」
「俺も忘れられたのか……霧林蒼都。まだ思い出せないか?」
 霧林蒼都?
きりばやし あおと
「……え、師匠?」
「あぁ」
「じゃあそこのorz少女は、葵?」
「そ、そーだけど……orz少女って……」
 おぉ、懐かしい
表示名の方も見ると、蒼都はアオト。葵はアオイと表示されていた
 師匠も学校の制服を着ていた。でもリボンの色は、なぜか黒だった
 あ、そーいや教師もリボン付けてたっけな。あれ黒だったなぁ
師匠はいつも通り微妙な長さの黒髪に少しだけ幼さが残る瞳。昔、葵と、女装してもバレないんじゃないか、というような話もした記憶があるような無いような
「それじゃ、中に入って。霊介たちは、いろいろと聞きたいこともあるだろうし」
 団長(もとい師匠)に呼ばれ、俺たちは部屋の奥へと足を踏み入れていった

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