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Accesses The Reality Cruelty
眠気
 防具屋の前に戻ってくると、丁度光蛇も歩いて来た
「無事かー?」
「あぁ」
 つーか、まだクゥたちは防具屋の中にいるようだった
「あの女の子はどうした?」
「逃げられた」
「大丈夫なのか?」
「あれだけ強力な魔法使えれば全然だいじょーぶだって」
「……そういえばお前、ボロボロだな。なにかあったのか?」
「…………」
 言えるかっ!!
「いや、突然攻撃された」
「……そうか」
 あれ? あんまり詮索してこないぞ
「そっちはへーきだったのかー?」
「あぁ、以外とあっけなかった。ただ……」
「ん?」
「……いや、なんでもない」
 なにこの思わせぶりな態度。教えろや
「……俺も、お前も、そろそろ新しい武器防具を買った方がいいかもしれないな」
「どーした唐突に」
「俺は特に何の効果もない低級防具、お前も性能は『旅人の服』とほぼ同じようなもんだろ? DEはともかく、お前は短剣を現在持っていない」
「まー、そーだな」
「モンスターと戦ってきてまだG(ゴールド)に余裕があるし、また明日、俺たちも何か調達してみたらどうだろうか」
「ギルドに行った後? 行く前?」
「巳依さんをあまり待たせるわけにはいかないからな。行った後だ」
「ん、了解」
「……それにしても」
今度はなんだよ
「アーミーの団長は、お前のことを聞きつけて俺たちを呼んだんだよな」
「そーっすね」
「なら、団長は……霊介の知り合いの確率が高いんじゃないか」
 ……あぁ、なるほど
「でも俺、知り合いなんて数えるほどしかいないぞー」
「そうだな……例えば、お前の師匠とやらはどうだ?」
「師匠か……まぁありえる」
 ステータス補正がなくてもあいつならこの世界でも無事で生きていられる気がする……
「まー、考えなくても明日すぐわかるって」
「だな」
 ……ふぅああ……また眠くなってきた
まー……レベルオプション使いまくったからな……
 今日はぐっすり寝よう
「おいそこのバカ二人。終わったぞ」
 っと、聞き慣れた酷いいいがかりが後ろから
「やっと終わったか」
「早く寝たい……」
と、俺たちは立ち上がりながら振り返る
「ん……」
「どうでしょうか、リョウスケさん」
クゥは、新しい防具を着けていた
 まぁ……なんというか……ファイナルファン○ジーとかに出てくるような、白魔導士の服に近い
違うところと言えば、あの服の赤い部分が青になってるところぐらいだ。それ以上詳しくは、よく見ないとわからない
 あ、あとこれまで履いてなかったけど靴も履いてた
「……いいんじゃないか」
 帽子着いてるから耳も隠せるし、尻尾もこれなら隠せる
ただひとつ気がかりなのは……
「けど、サイズ大きすぎないか?」
「これが最小サイズです」
手が服から出てないし……
「まぁ……うん。主人がペットを大事に扱う的な意味で可愛いよ」
 変な意味ではなく
「なんだ、ロリコンか」
「うっさい黙れ、巳依」
 決して変な意味ではないと断言しよう
「あ、ありがとうございます」
 クゥはそう言って、笑っていた
「じゃあ、宿に行くぞ。とりあえずクゥは耳と尻尾を隠しておけ」
 ん、あ、ホントだ。言われるまで気づかんかった。クゥ尻尾出てるし、帽子着けてないし
「あー、早く宿行って休みてー」
 まーいろいろあったけど、俺たちはこーして今日この日の出来事を終えた

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