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Accesses The Reality Cruelty
《死神(ヘル)》
走り、走り、走り、最後に細い路地に飛び込んだ瞬間
 ゲージが0になり、疲労が襲ってくる
「はぁ、はぁ、はぁ……疲れた」
フラフラと何歩か歩いた後、壁にもたれ掛かった
「あー……レベルオプションは連発するもんじゃないなー」
「え、あ、その」
「ん、なんだー、白衣少女」
「は……」
「は?」
「離せぇーーー!!!」
あ、ずっとお姫様だっこしたまんまだった
「って!」
暴れんな……今……疲れて……
「うぁ」
ほら、やっぱり倒れ……え?
「ちょ、やば……」
「え?」
倒れた俺の真上に、白衣少女が落ちてきて……
「っ!?」
まるで頭突きするみたいに、キスをしてしまった


「終わりだ」
最後の一人を、俺は斬り伏せた
 以外に、あっけなかったな
見たところ、ほとんど戦士はいなかったからな
「で、お前らはいったい何者だ?」
俺、香川光蛇はまだ意識を保っていた倒れている男に歩み寄り、剣先を突きつけた
「誰が……教えるか」
「なら、殺す」
もちろん冗談だが……
「ち……俺たちは、『リビングデッド』だ」
三大ギルドか……
「どうしてあの少女を襲った?」
「それは…………あいつが、ま「それ以上は、だめ」」
 その女の声が聞こえた瞬間、今俺が脅していた男が黒い炎に包まれた
「うぁああああああああ!!」
そして、死ぬ
「……誰だ」
慌てるな、冷静を装え
「……リビングデッド。幹部。《死神(ヘル)》、ノア・フレデル」
「幹部……!」
 まずい、な
そんな奴と無闇に戦うわけにはいかない
「あなた、危険、殺す」
 突如、空間が揺らぐ
揺らいだ空間に色が形成されていき、その揺らぎが次第に元に戻った
 その時、目の前には白銀の髪を持つ赤いローブに身を包む少女がいつのまにか立っていた
その手には、大きな鎌
 なるほど、《死神(ヘル)》、か
「死んで」
そしていきなり俺の体が、黒い炎に包まれ……

「ダメだよ〜、霊介のお友達殺しちゃ」

いきなり現れた黒い炎は、いきなり現れた年下の少女によって消された
「……魔女」
「久しぶり〜、ノアちゃん」
「……状況、変わった。撤退する……」
「えー!」
「魔女、危険。それに、近くに、あのサムライ、いるかも」
「お兄ちゃんはいないよー」
「……撤退」
 そう言った《死神(ヘル)》は、再び空間に飲み込まれるようにここから消えた
「つれないなー」
「……助かった。ありがとう」
「んー? コータくんだよねー?」
「あ、あぁ」
 なんだろう、この子は
黒髪に黒眼だから、元の世界から来たように見えるけど……
「早めに来ちゃったー」
「……?」
「アーミーの、幹部? だよ〜」


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あきゅろす。
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