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Accesses The Reality Cruelty
路地
 西地区の防具屋を捜し当てるのに、15分を消費した
巳依が地形に詳しいと思ってたのに、こいつは南西地区しかよく知らないらしい
「ふぁあ……眠すぎる」
俺と光蛇、男二人は邪魔になるだけなので、外にあった階段の端に腰掛けて女三人が防具屋から出てくるのを待っていた
「それにしても、まさかお前の幼なじみがこの世界に着てるとはな」
「あー……この勢いだと師匠とかも出てきそーだなー」
「お前、確かその師匠とやらを追いかけてあの高校に入ったんだっけ」
「まぁ、そーだな。負けっぱなしは嫌だから。そのせーで巳依とは違う高校になっちゃったけど」
「俺とは同じになったけどな」
「最悪だ」
「なんでだよ」
「じょーだんだよ」
あー、それにしても
「眠い……」
「またか」
「しかたないだろ、眠いんだから」
「……まぁ、最近は戦闘が多かったからな」
「確かに」
と、そんなとき
「……?」
 なにか……聞こえたような……
「光蛇」
「あぁ、なにか聞こえた」
 …………
「………………サンダー……」
 聞こえた! 呪文と雷撃が
「光蛇!」
「行くぞ」

「追いつめたぞ!」
私の目の前に、いきなり男が現れた
「逃がさない」
後ろからも、声が聞こえた
「うー……なによー、あんたたち……」
細い街の路地で、私は何人もの男たちに囲まれた
「大人しく捕まってもらおう」
「誰があんたたちなんかに……バースヴィズナ!」
 ……魔法が、発動しない
「無駄だ。魔法を無効化する魔法がこの周囲にかけられている。お前のお得意の魔法は、ここではただの役たたずだ」
「魔法を無効化する魔法って……そんなの……」
「さぁ、選んで貰おうか。大人しく捕まるか、死ぬか」
 まだ……捕まるわけにはいかないんだ
 私は……まだ完璧になれてないから……
「誰か……助けて……」

「古代の文明をぶっつぶしに参りましたー!」


俺は細い路地にいた数人の男たちに向けて、現代武器DE(デザートイーグル)を構える

 ガガゥンッガゥンガゥンッッ!!

「ぐぁ」「なんだ!?」「この……」
あ、しっかり頭は外したから
「光蛇!」
「わかってる!」
 そう言うと、柄から剣を抜かず、柄で男共を殴って気絶させてゆく
「ち、新手か!」
「新手とか(笑)」
っと、まずいな。後ろからなんか来た
 俺と光蛇はそれを確認した後、さっき倒した男共を踏みながら路地に入る
「大丈夫か?」
光蛇が襲われてた女の子に声をかけた
「う、うん」
忙しいから詳しい観察は省くけど、紫色の大きな瞳と、なんか凄そうな髪飾りに、紫色の短いポニーテールの髪。服はなぜか白衣で身長は140前後
「っと、囲まれてるぞー、光蛇」
「みたいだな」
今来た方角と、その逆側からさらにたくさんの男共が走り込んでくる
「どうする、光蛇」
背中を合わせて、どちらがわにも対応できるようにしてから聞く
「そうだな……よし、決めた。全ての敵の戦滅は不可能だから、一点突破をして逃げきろう。突破したら、俺が時間を稼いでやるからお前はその子を連れてここから離れろ。あとで合流しよう」
「ん、わかった」
光蛇は判断が早くて助かる
「んじゃそーゆーことだから、お手を拝借」
「え?」
 俺は白衣少女の手を掴む
「光蛇、頼む」
「わかった」
 作戦開始だ

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