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Accesses The Reality Cruelty
幼なじみ
長い黒髪と黒眼は……なんか元の世界の人間の特徴と一致していた
 背は150cmくらいに見える。顔は童顔だ
問題は服だな。白い半袖の服に黒いロングコート、黒いスカート。あとなんか模様が刻んである黒いリストバンド、黒い靴
 つまり、なにがいいたいのかと言うと
「また服装パクりか……」
 まぁ、白が混じってるだけマシか
「誰がパクリだ、バカか」
「うーん、でもなぁ……二度あることは三度あるからなぁ」
「おい、殴るぞ」
「すいませんでしたー!」
……ん? あれ? 俺のこの完全無視モードの攻略法その1、殺気を込めて脅す、を知ってるのは確かあいつだけのはず……
 って、あぁ、こいつ
「なんだ、巳依か」
「そんなに驚かないのか」
「いや、だって、巳依だし。幼なじみだし。見慣れてるし」
「おい霊介、ちょっと来い」
「ん?」
光蛇が呼ぶので、しかたなーく付いていくと、耳を貸せというジェスチャーをしてきた
「誰だ」
話、聞いてろよ。俺じゃないんだから
「篠崎巳依」
「それは知ってる」
「幼なじみ。まぁ高校違うから、光蛇は知らないだろーな。中学じゃ、俺たちと教室のある階自体が違ったし」
「どうしてそいつがここにいる? この世界に」
「知らん」
「なら、あいつは安全なのか?」
「性格はドSだけどツンデレで、あと隠し事は超苦手だから、危険な可能性はないな、たぶん」
「そうか、お前が言うなら、危なくはないな」
光蛇はそう言い残して巳依に向き直った
 ちなみに名前は、『ミイ』と表示されてる
「俺は香川光蛇。こっちの二人は、クゥ・バルハルト。ルー・シウラシベル」
「知ってる」
「どうして知っている?」
「とある筋からの情報だ。それくらい予測しろ、クズ」
俺の完全無視モードに匹敵する、酷い物言いだな、相変わらず
だが光蛇は平然としていた
「なんの用で、俺たちに攻撃を仕掛けた」
「暇潰しだ」
「目的は、なんだ?」
「黙れクズ。それを話してやろうとしてるんだから、少し静かにしてろ!」
「……本当に大丈夫なのか、霊介」
「へーきへーき、いつものことだよ」
たぶん平気
「さて、お前たちのところへ会いに来たのは他でもない。うちのギルドのリーダーが、お前らを連れてこいと命令したからだ。わかったか? わかったなら右手を上げろ。わからなかったら左手を切断しろ」
全員、俺以外手を上げた
「なにがわからなかったんだー、霊介」
「ん」
「いや、その前に左手を切断してやるべきだったか。待ってろ、すぐナイフを用意してやる」
「ん? ナイフなら持ってるぞ」
「なら貸せ」
「ほいよ」
投げて渡してやった
「って、おい! 霊介!」
ウルサイ奴だな、光蛇
「…………」
「……?」
「……………………なにがわからなかったんだー……?」
まぁ結局、こいつのあーゆーところは、ほとんど冗談なんだよな
 そして巳依がベースナイフを投げて返してくる
いや訂正。全力で。凄い勢いで。俺に向かって投げ刺そうとした
「ん」
まぁこの世界じゃDEXやAGIの補正があるからなんとか取れた
「全部わかんなかった」
「死にたいのかー?」
「1から説明を求む」
「……しかたない。バカにもわかるよう、しっかり箇条書きで、棒読みで、教えてやる。質問した奴は殺す」
 さっきから巳依のペースに飲み込まれてばかりの二人、クゥとルーちゃんの方を確認した後、振り返ると説明が始まった

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あきゅろす。
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