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Accesses The Reality Cruelty
VSユニコーン
「クゥ! いったん下がれ!」
光蛇が言いながらはがねの剣を抜く
「んじゃ俺も」
俺はDEを取り出す
「リョウスケ」
と、ルーちゃんがベースナイフを柄から抜いて投げてきた
 危ねぇよ!
危うく取り損ねて怪我するとこだった。まぁクゥの『ミース(HPを全体の1/4回復する)』で治せるけど、さ
「アタック、アタッカー、プロテクト」
そしてルーちゃんは青白い魔力の剣と不可視の剣、そして青白いオーラのような防御壁を作り出した
「サンダー」
クゥは危ないから、後ろから援護してくれるみたいだ。雷が右腕に渦巻いていた
「で、どうするよ、光蛇」
 倒すか、逃げるか、まぁ話しが通じるなら説得、とか
「元の世界では伝説上の生き物だ。この世界でも、相当やばいやつかもしれない。とりあえず無理には戦わず、話が決裂したなら相手の強さを見定めてから、全て判断する。そのまま倒すか、逃げるか」
 大抵、こーゆー伝説上の生き物は知性があるからなぁ。案外、話、通じるかもな
そして光蛇は、話しかけ始めた
「ユニコ「ブルゥウウウ!!」」
交渉決裂みたいだ。頭悪いみたいだな、この羽生えたキモイ馬
「光蛇!」
「わかってる」
光蛇は剣を構え直し、猛然とユニコーンへと斬りかかる
「ん、あぁ、なるほど」
これ、避けられるな
 わざと避けられるようにしてるみたいだ
つまり……
「避けた瞬間を、狙えってか」
そーゆーことならっ!
 俺も光蛇に次いで走り出す
「クゥ! 俺が今向かっている方向にサンダーを放て!」
「え?」
「いいから!」
「は、はい!」
と、その瞬間光蛇がユニコーンの左半身へ向けて大きく振り下ろす
それはあっさり、予定通り、俺の目の前へと避けてくる
まぁ、半身狙われたなら反対行くしかないからな
「くらえ!」
俺はわざと大きく声を出しながら、斬りかかる
 ように見せかけてしゃがんだ
その直後、クゥが放ったサンダーが俺の頭上を掠めてユニコーンへ飛んだ
案の定、それは避けられた
 が、その直前に俺は避けた方向にDEの銃口を向けていた
これは絶対に、避けられない
 ユニコーンもそう判断したらしく、その一瞬で俺へ魔法を放とうとする動作をした
が、
「4人が相手じゃ、分が悪かったね」
その声が頭上から聞こえた瞬間、青白い魔力そのものがユニコーンへ放たれ、直撃
 確か、ウィールズとか言う魔力自体を放つ攻撃だった気がする
ひるんだ隙にDEを脳天にぶちこんでやる!

 ガゥンッ!!!

一撃必殺。ユニコーンの目からは生気が失せていき、HPが0になったらしいのでそのままここに倒れ伏した
そして消滅した
「……え?」
あれ、このゲーム、モンスターの死体、残らなかったっけ
「……それにしても、あっさり終わったな……霊介」
「まぁ、そーだな」
「まさか、誰かがいまのユニコーンを仕向けたなんてことは、ないよなあ?」
光蛇はわざとらしく声量を上げて、そう言った
 うるさいな
と、そんなとき
「黙れ、クズ。そんなに叫ばなくても聞こえる」
と、どこからか声が聞こえた
 ……気のせいだろうか。聞いたことがあったような……
うん。気のせいだ。そうしよう。そーゆーことにしよう
「「誰だ」」
うわ、光蛇とハモった
「いや、霊介は私のことしってるだろー」
……うん、やっぱどっかで聞いたことのある女の声だ
「『あちらがわの世界』出身の、篠崎巳依だ。よろしくしなくていいからなー」
そう言ってそいつはさっき倒したはずのユニコーンに乗って落ちてきた
篠崎……巳依?
 えーっと……確か……
…………あれ? 忘れた。まぁいいか

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