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Accesses The Reality Cruelty
クゥの力
あれから、さらに2日経った
 特になんの苦労もなく順調に旅は進み、現在も単なる雑魚モンスター共……通称『ザコモン』の相手をしているところだ
「1、2……3匹か」
現れたのは、三匹のモンスター共。名称は「プチデビル」、そして「イノセントドッグ」
プチデビルくらいは言わなくてもわかるだろ、ちっちゃい悪魔だ。そいつ二匹な
イノセントドッグとかいう奴は、簡単に言えば緑色の狼。気色悪すぎる
ちなみにこの二種類はもう、一回以上は倒してるからHPが確認できた
「クゥちゃん。さっきと同じように頑張って」
ルーちゃんがクゥを励ましている
 ただいま、クゥとイノセントドッグが戦闘中。プチデビル共は俺と光蛇が抑えていた
「フレイム!」
クゥが叫んだ
 その右の手の平には、火の球が形成された
しかし、それは放たれず、手に残ったままだ
「さすがだな、クゥ」
光蛇が誉めている
 なんか……魔法を放たずに制御するのは、普通じゃ無理らしい
だけど、クゥは他でもないイレギュラー、モンスターウィザード
そのため、物理的魔法攻撃や、魔法構造変更だかなんだかが使えたりするらしい
あー、もー、だめだ。頭痛くなってきた。もういーや。解説終わり。後は直感で理解しろ読者(バカ)共
クゥは馬鹿みたいに正面から飛びかかってきたイノ(略)の体に直接フレイムをたたきつけ、魔法構築なんたらを変換して手動爆発させた
「グルゥゥ……」
そしてイノ(略)のHPが急激に減り始め、一撃で0になった
どうやらクリティカルヒットだったらしい
「クゥ、次はこっちだ!」
光蛇が叫んで一匹のプチデビルをクゥの方へ誘導させた
「"+#%&^:×!」
と、いきなりそのプチデビルが奇妙な声あげた
 なんだ? 腹でも減ったか?
「サンダー!」
と思っていたらそのプチデ(略)の頭から雷が放たれてクゥへと飛んでゆく
クゥは自らの雷を盾のように変形させ、それを防ぐ
 その後、槍のように変形して、放出ーーというより投げたーーした
それはプチデに突き刺さり、絶叫をあげた
 クゥはそれに近づき、止めとばかりに先ほどの手動フレイムを食らわせて昇天させた
「あいよ、最後」
そして最後は、俺が抑えていたプチデ
 と、今度はこいつがなにかをする前にクゥが動き出す
「サンダー!」
今度は普通に雷を放出し、プチデに直撃
 その隙をついてさらに撃って撃って撃ちまくり、あっさりHPが0になり、戦闘終了

「慣れてきたな」
光蛇の呟きを華麗にスルー
戦闘後の一番めんどくさい、G(ゴールド)拾いとアイテム拾いと死体漁りの仕事に没頭
イノの肉はまずそうだから無視。プチデはそもそも食べれるか知らんから無視。アイテムは落ちてない、無視。Gはプチデの紫の体液とかで汚れてて拾う気になれない、無視
消去法でいくと、俺の役割は見学だな
 見て、学ぶ。良い言葉だ。見ないで、学ばない。最高に良い言葉だ
「まだ、クゥちゃんは多人数との戦いはしないほうがいいね。無駄に魔法をたくさん使いすぎちゃうから、MPがすぐなくなっちゃう。最小限に……」
ルーちゃんはクゥにさっきの戦闘のアドバイスをしていた
 ……ふむ、実に、暇だ
災難でも良いから、なにか来ないものかね
「たとえば……見たこともないモンスターが現れる、とか」
まぁ、そりゃないか。この辺はそーゆーのでてこないって光蛇は言って……
「……」
言って……たよな
 つーかなにあれ、なにあの馬っぽい生き物
モンスター、か?
「おい光蛇、あれ……」
「なんだ? …………ユニコーン!?」
ってやっぱそうなのか。ってゆーかマジで見たこともないモンスター来たし
……つーか、最近は戦いシーンが多すぎる気がする

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