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Accesses The Reality Cruelty
ウィンドウ
……村だ
マジでどこだよ……
「ゲームの中だったりして」
まあ、そんなわけないか

適当にそこらへんをぶらぶら歩いていたら、知り合いとすれ違った
「お、やあ霊介」
そいつが声をかけてきた
言い忘れてたが、俺の名前は青柳霊介だ
「なんだ光蛇か。いま忙しいからまたいつか」
「いやいやいや……」
「うるさい奴だな」
「お前のことだからもしかしたらってこともある。ひとつ聞きたい」
めんどくさい奴だな……
「なんだ?」
「ここが、この世界がどこかわかるか?」
「知るか。じゃあな」
美人以外とあまりしゃべりたくないなぁ……
「だから待てって」
「なんだよ……」
まったく気にしてなかったのでわからなかったが、よく見るとこいつはRPGの戦士みたいな格好をしていた
ちなみにこいつの名は香川光蛇だ
「うわっ、コスプレとか(笑)」
ちなみに俺は学校の制服
「いやだから違……ってああああ! これだから馬鹿は……」
なんか失礼な物言いだな
「で、なんだ?」
とりあえず聞く
「あぁ。お前、この世界がどこかわからないって言ってたな」
「そっすね」
「ここはゲームの中だ」
「へー、凄いっすねー」
「……ステータスウィンドウ開いてみろ」
「んなこと……」
「できるよ。ウィンドウって言い放てば」
こいつの話は半分聞き流していたが、さすがにこれには興味を持った
つか、こいつの頭上には『コウタ』と名前が表示されていた。まあ仮にゲーム内だとすると、ド○クエみたいな王道だと名前を漢字にできないしな
「……ウィンドウ」
言うと同時に、本当にステータスウィンドウが表示された
「ウィンドウ」
こいつも言ってステータスとやらを開く。こいつのステータスが見えないことを考えると、他人にはウィンドウ内が見えないということだろう
「すげーなぁ」
まあそんなこともどうでもよかった
ゲーム内だろうが現実だろうが、美女がいればそこがパラダイスだっ!
「マイペースだな。少しは驚けよ」
「すまない興味がないんでね」
「エ○シャダイネタ、パクるな」
まあそんなこんなで、俺はこのめんどくさい奴からいろんな説明を受けたとさ

話をまとめると、こうだ
ゲームの世界へおっさんが誘ってきて、この世界に来たらしい
おっさんは嘘付きのクソ野郎だと思っていたが、そんな力があるならエロゲーの中に入れて欲しかった
んでRPG風のゲーム世界に来たものの、帰れないのだという
まったくアホな話だ。ちなみにウィンドウ覧のヘルプに、ご丁寧にいろんなことが書いてあった
この世界と、現実のつながりとか
この世界についてとか
「くっそ……」
隣の光蛇は悪態をついていた
「クソ……」
俺もだ
そりゃあもちろん
「どうしてエロゲー内に入れてくれなかったんだ……」
「え? そこぉ……?」
「他にどこに怒れと……?」
「いや、だって……元の世界に帰れないんだぞ?」
「クリアすれば帰れるって書いてあったじゃん」
「いや、まあ……」
「それに現実とこことじゃ、時間の進み方が違うってヘルプに書いてあったじゃん」
ここでの1週間が、現実の一日らしい
「しかも夏休み中だし」
初めの方で、休みもかなりあまっている
「気楽にクリアしていこうか」
「親が心配するかも……」
「親? いないし」
実は去年死んでたり
「……ごめん」
「なにを言ってるんだねワトソン君。見窄らしいではないか」
「誰がワトソンだ。しかも見窄らしいの意味をはき違えるな」
「黙れホームズ」
「ホームズでもないからな」
「ちなみにホームズは実在しているぞ」
「知ってるから」
そんなこんなで、光蛇が仲間に加わった

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あきゅろす。
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