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Accesses The Reality Cruelty
VS吸血鬼
「私は幽霊たちを相手する。あの吸血鬼の野郎が邪魔をしなければ、全員始末できる」
「殺す……のか?」
「もう、死んでるよ?」
「…………で、俺はあの吸血鬼を倒せってか?」
「うん、そう」
随分と買い被られたもので
「すぐ終わらせてあげますよ」
「やっぱり……戦わないとだめなのか」
まだ疲れは取れきっていない……というか、レベルオプションのせいで疲れまくってる。MP使いすぎだろ、あれ
 対等に戦えるとは思えない。と、なると頼りは……
「やっぱ、DEか……」
 これ、拾っといてよかったな。かなり役に立つ
……さぁて、始めますか
「イッツショウタイム」

「うぁっと!」
危な……威力ありすぎだろ、この蹴り
 一発で床に穴開けたぞ、凄い勢いで
「吸血鬼のSTRは、普通の人間の何倍にも相当する。君に、勝ち目はない」
「DEの攻撃力は、普通の武器の何倍にも相当する。あんたに、勝ち目はない」
ムカついたから真似してみる
「減らず口だけは一級品ですか」
「敬語だけは一級品ですか」
「……いい加減、うるさいですよ」
マスターが、右手を俺へ突き示す
「ヴィズナ」
そしてその手の平から、紫色の球体が発生、発射された
「うおっ!?」
疲労気味のせいでかわせず、ギリギリのところで球体をベースナイフで切り裂く
 ……これ、ゴブリンが放ってた火の玉に近いもんかな? あれと同じように斬れたし
「やりますね。でも、これならどうですか? ザ・ヴィズナ!」
マスターの右手から、今度は人の体くらい大きな紫色の球体が放たれる
「うおっ! と」
一か八か、DEで向かえ撃つ

 ガゥンッ!!

気持ちのいい銃声が響いたかと思うと、その球体は爆発し、俺は爆風に2mほど吹き飛ばされる
「いて……」
まぁ、やっぱすげーな、DEは
「……凄いですね。少し甘くみすぎていました」
「そりゃどーも。評価はそのままでおーけーです。むしろ変えんな」
「いえ、そう謙遜なさらず。あなたを、本気で相手すべき者だと認めましょう」
認めてくれない方がうれしいです
「その攻撃力は、我らが『リビングデッド』の驚異になりそうです。早めに処分しなければ」
「……リビングデッド?」
あれ……なんだっけ。確かそんな単語を最近聞いた気がする……
 うーん……まぁ、今はどーでもいーか
「欲しいならお前らも拾え。運が良きゃ落ちてるから」
「さぁ、久しぶりの本気です」
あ、こいつ無視しやがった。それは俺の特権だ!
「見せてあげましょう、吸血鬼の力を」
そう言うと、マスターは腰からナイフを取り出し、自分へと突き刺した
「な……?」
そして、言葉を放つ
「オーバー」

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