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Accesses The Reality Cruelty
始まり
「……んぁ?」
目が覚めると、俺は見知らぬ天井を見上げていた
でも、まあそんなこと後で考えればいいか
「なんだったんだ、あの夢」
とりあえずベットから起きあがる
「結局、豚が飛んでなかったし」
さて、ここはどこだ
階段が部屋の角にあり、下へ続いてるから二階なんだろう、と思いながら地に足を着いて、下に降りてみる
「おぉ、目が覚めましたか」
一階には、なんか変なじぃさんがいた
頭上には、なんか『村長』って名前が表示されている
「なにそれ」
とりあえずそれを指さして聞く
「ああこれですか。名前ですよ」
「ソンチョウって名前なのか? ずいぶん変わった名前だな。ソンが名字でチョウが名前か?」
「……はい?」
「あー、まぁ、ここどこ?」
一番気になっていることを聞く
「私の家ですが」
「見ればわかる。なんで俺はここに?」
「山で倒れてました」
「ありえねぇよバカ。それで、ここは日本か?」
「ニホン?」
どうやら違うようだ
「まぁどうでもいいや。自分で調べますわ。んじゃ、とりあえず親切にどーも」
そう言って俺は立ち去ろうとするが呼び止められた
「待ってください」
「なんすか、チョウ」
「村長です」
「ソン・チョウか。外国人みたいな奴だな」
「これをお受けとりください」
そう言ってじいさんは変な草を差し出してきた
なんか上に『毒消し』って表示してある
ゲームみたいな仕様だな
つか、ほんとにここはどこだ
「どうも」
そう言って口に入れた
「まずっ」
しかしすぐに吐き出す
「それは毒状態になった時に食べる物ですが……」
ゲームみたいな仕様だ
「こんな不味い物はいらない。それじゃあさようなら」
今度こそ俺は立ち去ろうとする
いつまでもジジィといっしょにいたら気持ち悪いからな
美人ならともかく
ここはどこだとか、なにがどうなってるとか、後で考えよう。どうせわかんないし
「シーユー、クソジジィ」
そう言って俺は外に立ち去った

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