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Accesses The Reality Cruelty
休憩
その後、光蛇の「とりあえずごめん」により発言権を返してやり、3kmほど進んだ
「おぉ」
するとすでに目の前には、大きな瓦礫だけでできた山が存在していた
高さは……500m前後かな。よくわからん
「いいんじゃないかな。この山もよくできてるしね」
「ここが、カカシの生息地です」
へえ。畑じゃないのか
「霊介」
「ん」
「クリティカルヒットも通じない、ってこの人たちは言ってたよな」
小声だ
「うん」
「もしかして、ポケッ○モンスターのヌケニンみたいなものなんじゃないのか?」
あー。それ俺も考えたわ
 でも違うんだよね。来る途中隊長に聞いたけど、全属性試したって言ってたし
「違うらしい」
「なにやってるの、行くよ」
ルーちゃんが俺たちを呼んだ

「疲れた」
「疲れましたね」
「疲れたな」
「そうですね、疲れました」
「……まだ、平気」
やせがまんはそのへんにしときなよルーちゃんや
「一度休憩しましょうか? 頂上までまだ距離はありますし」
「そうだな、全力で戦えるように健康を保つのも大切だ」
というわけで休憩になり、みんな日陰に入ると、その場に座り込む
「隣座るな」
ルーちゃんのそんな発言を無視して、俺も座る
「座るなって言ったけど」
「なぁ、カカシどんなやつなんだ?」
「話を……」
「藁でできた人型だと親近感がある!」
「……カカシは人型。あんたの予想はどうかしらないけど、体は白い金属だったよ」
「ふーむ」
「それからあんまりこっちに寄らないで、あっち行け」
「白い金属かぁ。それって銀とか?」
「…………違う。副団長の話だと、メガホワイトミスリルとかいうものみたいらしいわよ」
「ほー」
「……」
ルーちゃんが無言で遠ざかった
「ふむ」
 なぜ遠ざかったんだ?
「なぜ遠ざかったんだ?」
あ、思っただけのつもりが口から出ていたっぽい
「あんたが嫌いだから」
「ふむ」
ま、自分で聞いといてなんだけど、どーでもいーやそんな理由
「あんたも、私のことは嫌いでしょ?」
「え、なんで?」
「なんでって……」
「もうコーヒーは帰ってきたし、それに短剣も貸してもらったし、なんでそんなやつを嫌いになるんだ?」
「……ぇ?」
「そろそろ、行きましょうか」
隊長が立ち上がったので、みんなもそれに習う
さぁ、もうすぐちょーじょーだ

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あきゅろす。
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