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Accesses The Reality Cruelty
ベースナイフ
昼食を食べ終え、街の入り口に向かう
 そんなに遠くないし、まだ時間も余っていて着いた後は暇そうだ
「りょ「うっさい黙れ」」
あと50mってところか
「まだ20分前ですけど、大丈夫ですか?」
「大丈夫だ、問題ない」
「一番い「うっさい黙れ」」
まぁ、着いたらモンスターハン○ーの如く、短剣でも研いでるか
えーと……名前なんだっけ。確か……そう、ルーちゃんとのデュエルで負荷ばっかり掛けさせてたからな
初期装備並みの攻撃力と耐久度だし、そろそろ限界じゃなかろうか
「着い「うっさい黙れ」」
「着きましたね、リョウスケさん」
「20分前に着いても意味ないけど」
さて、研ぐか
 とりあえずそこらへんの石を拾い、短剣を取り出す
「……」
ヒビ、はいっとる
 まぁ、きっと大丈夫だろ。研げばなんとかなるって

バキッ

「あ」
ふつうに折れた
 やべ。どーしよ
「あれ、早いですね」
っと、隊長がきたっぽい
「揃ってるなら、いいわね。早く行こう」
ん、なんか行く空気っぽいな
 だがここで、「空気読まない」スキル発動! 「読めない」ではなく「読まない」だ
「短剣折れた」
折れたのを差し出す
「ふむ、それは困りましたね」
「お「うっさい黙れ」」
「ルー。リョウスケさんに予備の武器を渡してください」
「どうしてこいつに……」
「おそらく、ルーとのデュエルのときに傷ついていたのでしょう。この任務の間だけ、貸してあげてください」
「別に嫌ならいーよ。素手でも十分」
「……わかった」
しぶしぶ上着の後ろに装備していた短剣を渡してくれる
 表示武器名は、「ベースナイフ」
俺が元々持っていたものより、15cmくらい小さい
「ん、ありがと」
受け取って、ベルトに掛けていた折れた短剣の鞘を外して、ベースナイフを鞘ごとさげる
「ふん……」
そしてルーちゃんはそっぽを向く
「では、行きましょう」
そうして俺たちは、北の方向へ向かった(俺たちは西から来た)

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