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Accesses The Reality Cruelty
バカ二人
「くそ……出し惜しみせずに最初からDE使ってればよかった……」
俺、クゥ、光蛇、ルーちゃん、隊長(本名はエヴィ・レストビーンで21歳だったらしい)はとりあえず近くのカフェっぽい店に入って、いろいろと会話で花を咲かせることとなった
コーヒーも弁償として一杯だけ奢ってくれて結果オーライだ
「その、でざーといーぐる? というものには興味がそそられますね。あんな超威力を持つ武器など、そうそうありませんよ」
「あー。まーいーや。コーヒー戻ってきたし」
「おい、霊介。顔を上げろ。話を聞け」
「あー、でもやっぱ苦い。クゥ、そっちの角砂糖入った缶よこしてー」
「はい」
「ありがと」
「聞いてるの? 無視をするな」
4つくらい入れるか
「さすがに甘すぎるかな……」
まあいいか
「リョウスケさん? 聞いていますか?」
「ん? なに? あぁ、砂糖やっぱ入れすぎたと思うか。でも入れちゃったもんはしかたないって」
「いやそんなこと聞いてないよ……」
「砂糖、私も食べたいです! そのままで!」
「はいよ、クゥ。あんま食べ過ぎると体に悪いからな」
「クゥもいっしょになるな……霊介、いいかげん話を……」
「ふむ、砂糖をいくら入れようが元々コーヒーが苦手なのだから意味なかったか。うかつ」
「……もういいや。どうせこいつのことだ。話を聞く気はないだろ」
光蛇は諦めたらしく、ルーちゃんと隊長の方へ向き直って言う
「すみません。この二人は放っておいてください。バカには無理に関わらない方が賢明です」
「なんか失礼なこと言われてますよ、リョウスケさん」
「ほっとけ。自分もバカだと気づかせないのも優しさだ」
コホンッと、光蛇が無駄に大きく息をつく
「まぁ、いいでしょう。まずは自己紹介から始めましょう。僕の名前はエヴィ・レストビーン。Lv37のアイスバスターです」
「ルー・シウラシベル。Lv31、ブレイブハンター」
「俺は香川光蛇。Lv38のフレイムバスターです」
「香川、光蛇さん……? 不思議な名前ですね」
「まぁそこは気にしないでください。こちらの二人は青柳霊介とクゥ・バルハルト。バカとLv6のウィザードです」
「なぁクゥ。もっとオブラートに包む言い方はないのかな」
「例えば……天才の反対とかですか?」
「包まれてないなあ」
まあ、光蛇はクゥがモンスターウィザードであることを隠してくれるみたいだな
「バカ……」
ルーちゃんが笑ってたけど、笑顔が新鮮だったからとりあえずあえて無視することにした
「なるほど。この中では、光蛇さんがずば抜けて強いわけですか」
「光蛇はパーティリーダーだしなぁ」
フォロー入れとく
「いや、たぶん俺は……霊介よりは弱いですよ」
「私に負けたのに?」
「こいつが本当に本気になったところなんて、俺はまだ見たことがない」
「なーに言ってんだよ。俺はいつでも本気だZE」
「なるほど……確かにルーと戦っていたとき、一度もスキルを使いませんでしたしね」
使わなかったというより、使えなかっただけだけどな
「……」
ルーちゃんが不服そうな顔で俺を見た
「大丈夫だ、問題ない」
「いきなりなんですか、リョウスケさん」
「いや……まぁ、ノリに乗って」
「霊介、話を逸らさないでくれないか」
なんかまだまだ続きそうだなあ
 めんどくさい

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あきゅろす。
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