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Accesses The Reality Cruelty
超威力DE
「アタッカー、アタック」
ルーちゃんが呪文を唱えると、その右手に青白い魔力の大剣、左手に不可視の大剣が形成される
「勝ち目が無いのに戦うなんて、あんたはバカかな?」
ご明察。職業バカです
「勝ち目がない、とは言い切れないよ」
DEは……まだだ
 まだ、使わない
「今度はこっちからっと!」
俺は走り出す
 短剣を構え、相手の左手のみに意識を集中させる
左側から青白い大剣が迫ってくるのがわかる
俺はそれを確認せず、半ば勘だけで跳んで避ける
そして、相手の左手が動き出す
 不可視の大剣……見えない武器なんてチートくさいが、手の向きやらに集中すれば避けられないこともない……たぶん
 未だ空中にいる俺に、右下側から(たぶん)大剣が振り上げられた
それを短剣で斜めに反らすと、火花が散る
「ビンゴ!」
見事受け流した後、着地時に短剣をルーちゃんの頭に向けて突き刺す
 が、
「プロテクター」
青白い大剣を持ったままルーちゃんの右手が上に持ち上がり、その右手の甲に短剣を弾かれた
「まだまだ!」
着地場所を調整してルーちゃんの真後ろに着地し、振り向き様に短剣を繰り出す
 しかしそれを読んでいたらしいルーちゃんは前に足を踏み出し、紙一重でそれを避ける
さらに振り向きながら左手を……いや、不可視の大剣を振り回してくる
反応が遅れ、短剣で弾こうとしたが、さっき逆に弾かれたことを思い出した
 そしてまた短剣は弾かれ、その不可視の大剣が俺を斬り裂き、吹き飛ばした
まだ俺が空中で飛ばされている間に、さらにルーちゃんは青白い大剣の剣先を突きつけ、呪文を唱えた
「ウィールズ」
俺の着地と同時、その剣先から青白い高速な魔力の塊が飛び出された
それを短剣で防ぐ
 だが、また吹き飛ばされた
「ぐっ……」
今HPどれくらいだ……
 一応ガードしてるからそこまでダメージは酷くないはず……
「……もう残り6/10、か」
まずい。ヤバい。あと一撃でも食らったら……
「もう一度聞くよ、降参する?」
「うっさい黙れ」
「負けを「うっさい黙れ」」
さて……どうしたものか
「なら、正々堂々負けてればっ!」
ルーちゃんが突っ込んできた
 まだなにも思いついて無いというのに、空気読めよ
「あ」
と、そんなとき
 ルーちゃんが自分の足に躓き、転んだ
「……えーと」
……とりあえず、攻撃しとくか
 DE出して、よく狙いを定めて……引き金を……
「ぷ、プロテクター!」
引くっと

 バンッ!!

銃弾はプロテクターを貫き、プロテクトを貫き、ルーちゃんに直撃した
そして、HPを一気に1/2……5/10ほど削った
プロテクターとプロテクトに止められていたというのに、なんて威力だよDE
「……あれ」
よく見ると、俺のHPも3/10くらいまで減っていた
……どうやら不可視の大剣が転んだ拍子に飛んできて、消える瞬間に俺に刺さっていたようだ
「……」
それは、つまり……俺の方が先に残り1/2をきっていたのだから……
「勝者、ルー・シウラシベル」
俺の、負けかっっ!

こうして初めてのデュエルは終わりを告げた

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