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Accesses The Reality Cruelty
VSエヴィン
「ま、戦う前に人来ないようにでもしとくか?」
 なぜか疑問系でそう言った……えーっと……(頭上の名前確認)あ、そうそう、エヴィンは右手を上に翳す
「雷壁」
 するとまたどこからともなく凄そうな落雷が落ちてきて、この辺の周囲全域に円型の雷壁が形成される
早い話、閉じこめられた
「……凄い、魔力……」
「まぁ螢ほどじゃないけどな」
「それ言ったらおしまいだよ、兄さん」
 だって螢のMPって無限だしなぁ……
「それじゃ、勝負といくか」

 螢にステータス等が上がる支援魔法(エンチャント)をかけてもらい、後は適当な援護だけをお願いする
「準備、終わったか?」
「あーはいはい。よくいるよねー主人公の変身とか準備を待ってくれる変に親切な悪役って」
 バルハルトの力、解放
 コールネス発動『認証しました。スキルを発動します』
腰から二本の小刀を抜き、柄同士を繋げる。それを右手に持ち左手にDEを構え、先手を取った
「ホーミング」『認証しました。スキルを発動します』

 ガガガガゥンッッッッ!!!

回避不可能な四連銃撃を前に、エヴィンは動かない。普通、銃弾の速度なんてハンパじゃないから避けられるわけないけど、この世界をなめてはいけない。だって俺、コールネス状態ならたぶん銃弾切れるし。通常でも避けるくらいはできると思う。だってフェルとの勝負でコールネス使わなくても、ある程度コールネスみたいな状態になれるし
「ハッハー!」
 うわっ。笑い方ダサッ
ダサいけど強かった。全ての銃弾を雷の衣で焼ききる
さらに
「おら、土産だ」
 一瞬で目の前まで移動してきていた。振り上げた両手には、巨大な雷の塊……
が、そこはコールネスの反応速度+バルハルトの能力上げのおかげですぐに対応できた
 ーーデータスキル『グリード』展開
叩きつけられた強大な雷を全て取り込み、その後逃げられないようにエヴィンの左手を掴む
「おら、土産だ」
 さっきのこいつと同じ言葉を吐きながら、さっきのこいつがぶつけてきた雷を1.5倍にして返そうと、右手に雷を集めた
「さすが化け物」
 と、直後左手に痛みが走る
雷の衣の電撃を俺の左手に集中させたっぽい
痺れた手を振り切り、こいつは距離を取る
 右手に集めた雷は、しかたなくそのまま体に取り込んで自分の力にした
「全包囲落雷」
 と、俺を囲むように周りが光に包まれ始めた
 ーーデータスキル『グリード』展開
「なんてな」
 と、突如それが消えた
 そして次の瞬間、エヴィンは俺の目の前……しかも懐にいた
対全包囲攻撃に警戒してたから多少遅れたが、そこはコールネスのカバーで乗り切る
 と、右手に握る刃の先を向けた瞬間
『バーンッ』

 バゥァチチチチチチチッッッ!!!

懐に潜り込んでいたエヴィンが雷の爆発を引き起こす
 いや、違う
正確には、懐に潜り込んでいたエヴィンの雷で出来た分身が爆発する
タイミング悪くグリードを解いた後だったから、食らってしまった
 っ……動けない……
「ハッ、楽勝だな。そいつは麻痺属性もついてたから動くのは不可能だろうぜ」
 上空から落ちてきたエヴィンが、そう言う
「ぅ……ほた……る……」
 助けてくれ、とばかりに目を向けた
が、

「良い仕事してくれましたわね、エヴィン」

 そこには、螢を人質にとるララという名の女の姿があった

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