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Accesses The Reality Cruelty
目立つ

「こりゃ、本格的にヤバいな……」
 どこに行っても襲われる。まるでここのやつら全員が敵みたいだな
 ちなみに今はダンボールの中である。ス○ークさんありがとう、このアイデアは神だ
さて、と……どうするか
 螢が心配だ。前回と同じだとするなら、捕まっていてもおかしくはない……が
「今回探すには手がかりなさすぎるな」
 目的地があるわけでもないし。どこにいるかもわからん
……しかたない
「目立つことでもして、注目でも集めやすか」
 その後は様子見だ
……どこでもいいけど、とりあえず大通りに出ますか
 と、まぁダンボールから飛び出した瞬間
「いたぞ! あんなところに……!?」
 うん、お前らバカ? 気づけよ
さて、超目立つことしてやりますか
「レベルオプション」『認証しました』
 Lv100、STR特化、制限時間3秒
『スキルを発動します』
「うぉおおああああああ!!」
 右腕で地面を、力の限りぶん殴る

 ッグッッゴゥゥオオオオオオオ!!

 一瞬小さなへこみが生まれたと思ったら、それを中心にもの凄い勢いで周囲の地面が割れて粉砕していった
……やりすぎた? よし、逃げよう
「とりあえずここらから離れなけりゃ螢もここに……」
 その前に、今の一撃で怯んだ俺を追いかけてたやつらをほふりますか
「んじゃ、さっさと「落雷!」」
 やりますか。と思った矢先、いきなり上空から雷が降ってきた
不特定多数のやつらを巻き込みながら、それはさらに降り続く
「っ……」
 俺に襲いかかってきたそれを、データスキル『グリード』で吸収し、そのまま自分の力とする
「……誰だ」
 と、なんかどっかの建物の屋上から変なやつが飛び降りてくる
 黒い肌に長い耳。ダークエルフ?
 鳶色の髪、鋭い黄色の眼。服装は上が水色のシャツに下は黒い半ズボンだ
「あんな派手にぶっぱなしてくれるなんて、探す手間が省けたな」
 別にお前のためじゃねーし。つか誰だ
「俺はリビングデッド幹部、《閃光の一槍(ライトニングジャベリン)》のエヴィン・リストラーク」
 ……これって、あれだよな。アーミーの中二病野郎(名前忘れたなぁ)がつけてた二つ名
 うん。なにこいつ。恥ずかしくないの?
「お前がリ「よいしょ」」

 ガゥンッッッッ!!

 どう見ても敵なんで、DEで先制攻撃
 先手必勝、後手必敗だ
「いきなりぶっ放つなよ。危ないだろ」
 ……効いてないみたいだ
正しく言い直せば、纏っていた薄い雷の衣が銃弾を焼ききった。反則だろ、あれ
「兄さん……!」
 と、後ろから螢が走り寄ってくる
無事だったんだな。よかったよかった
「んじゃ、そーゆーわけだから螢。ひと勝負するみたいだから手伝ってくれ」
「え……うん、わかった」
 あいつ……確かエヴィン? を見て、螢はそう返事をした
「お、戦うのか?」
「逃げられそうにないし。二対一だし」
「なるほど。だが、あんまりなめてると足元すくわれるぞ」
「はいはい」
 さぁ、戦闘開始だ

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あきゅろす。
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