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Accesses The Reality Cruelty
クエスト
次の日がやってきた
 なぜ酒場の場面を飛ばしたかなどは気にするな。読者は黙って読んでおきなさい
「ふぁあ……」
……ねむ…………
 昨日は遅くまで起きてたからなぁ……全然眠れなかった
くそ。あのバカ幽霊め……長い話に付き合わせやがって
「ん……?」
俺たちは4人用(3人だが)の大部屋を選択した
金は光蛇が初期に大量に持っていたらしく(ひいきだ)、平気だったのだが……
「なんであの二人はもういないんだ?」
一度持った疑問が、二つの出来事で解決した
一つ目。奇跡的に持ってこれていた腕時計を見ると、いまは11時だった(寝すぎ)
二つ目。机の上に「朝起きれもしないバカはずっと寝てろ。俺とクゥは街を見回ってくる」という書き置きがあった

「死ねばいい、光蛇め」
あのクズが宿に帰ってくる前に外へ飛び出して、とりあえず目指す宛もなく歩き始めた
「誰がバカだ。テストでは……いや、まぁあいつに負けてたけど……」
く……うまく悪口が言えない……
「くっそー……バカアホクズクソ光蛇がぁー」
子供みたいな悪口を言った後、はあと大きなため息をつく
「……酒屋にでも行くか」

昨日の夜。俺はあのヴァンパイアゴースト(もといリノ)にクエスト(もとい依頼)を頼まれた
「幽霊の館に最近出没するようになった吸血鬼を、いっしょに倒してほしいんだ」
もちろん俺は
「い・や・だ」
断った
「えー……」
「そーゆーのは、うちのパーティリーダーに言ってくれ」
「君、ソロじゃないの?」
「3人パーティの一人だよ」
「そっか……なら、だめだなぁ」
なんかダメにされた
「なんでソロが良いんだ?」
一応興味持ったから、聞いてみる
「企業秘密♪」
 死ねばいい。♪とか付けんな
女,子供相手にそんなことを思ったことを一瞬恥じてから、口を開いた
「まぁ、とにかく一人ならいいんだろ。明日の夜にでも宿から抜け出して一人で行ってやるよ」
「ホントッ!?」
「たぶん」
どうせあいつのことだから、何日かここに滞在するんだろ。なら、暇だから別にいいか
 ……それに、幽霊と言えど女の子と二人きりとか、デートっぽいしな
「やった! なら明日の23時!」
「集まるのが遅すぎな気がするけど、まーいーや」

ということがあった
 まぁそんなわけでまだ酒屋に行く必要もないわけだが、行くとこもやることもないなら仕方がない。もう一度行くしかない
もう強がってコーヒーなんか飲まないけどな
 そう思いながら、酒屋に辿りついて扉を抜けて中へ入った

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