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Accesses The Reality Cruelty
VS霊介
「コールネス」
「フレイムドライブ」
 俺の繰り出した二連撃を、霊介は最低限の動きで避けてみせる
それだけでなく、技の二撃目の剣の勢いを自分の剣で更に加速させ、俺の硬直時間を無理矢理作り出した
「タイムロック」
 そこを霊介が見逃すはずもなく、気づけば体中に痛みが走っていた
さらに
「こっちだよ」
 後ろを取られ、振り返る前に攻撃をされてしまう

 ガゥンッッッ!!

銃弾は俺の剣を持つ腕へと放たれ、一瞬だけその手を緩めてしまう
「タイムロック」
 さらに気づけば、剣が上空へと弾かれていた
「まだだ!」
俺は剣に目もくれず、すぐ近くまで接近していた霊介に炎に包まれた拳を伸ばす
「無駄だよ……」
 しかし紙一重で左側に避けられ、俺を蹴りとばす
そして霊介は落ちてきた剣をさらに後ろへ弾き、俺の遠くへと運んだ
「コールネス発動中は、誰も俺に指一本触れやしない」
「っ……」
 俺は右腕を持ち上げ、剣の代わりに大きな炎を纏わせる
「だから、無駄だって」
 霊介は右手に持つ二つ刃の武器を持ち上げ、回転させながら振りおろした
その斬撃からは、円形の黒白の衝撃波が発生した
 即座にこちらも右手を持ち上げ、炎でガードを図る
「ほら」
しかしそれで終わりじゃなかった
 さらに追い打ちとして、霊介は銃弾を放つ
「グレネード」
 衝撃波を受け止めていて動けない俺は、それを食らうしかなかった

「く……」
 強い
完全にスピードで負けている
 こちらの攻撃は当たらなくても、あちらの攻撃は当たる
「……まだ」
まだだ
 ドラゴンフレイムαを取り戻して、あの50mの巨剣を使いさえすれば……あるいは……
「……」
 俺は霊介が一瞬だけ周りを見たのを見逃さず、走り出す
「フェイク」
 と、霊介は目を閉じた
そして勢いよく目をあけたとき、その目は金色へと染まっていた
まさか……魔王の……!?
 と、足を止めた瞬間に霊介は俺を斬りつけてきた
「……残念。ただ目の色を変えただけだ」
「……くそ」
 だが、ただじゃ終わらない
 俺は斬りつけてきた刃を手に取り、右拳を振りかぶる
「やっべ……コールネスきれ」
と、言葉を噤んでいた霊介を、俺は殴り飛ばす
 今度はこっちが武器を奪えたようで、手にはあの二つ刃の武器がある
俺はそれを後ろへと投げ飛ばし、少し走り込んでドラゴンフレイムαを手に取り、持ち上げた
「……ピンチ?」
「あぁ」
 まず俺は剣を3mまで大きくし、剣先を霊介へ突きつける
「出力を上げる」
 体を巡る膨大な魔力を、この剣に纏わせる
「うぉぉおおおおおお!!」
 そしてその巨剣を霊介へと突きつけ……

「データスキル、解除」

しかし霊介へ襲いかかった膨大な炎は、全てが霊介が翳した右手によって消え……いや、取り込まれていった
「な……」
「返すよ」
 右手を下ろし、霊介は左手のDEの銃口をこちらへ向けた
「出力を上げる」
 そしてその手の周りに炎が纏わり初めて……

 ガゥンッッッ!!

膨大な量の炎を、その銃口が解き放ち、俺の体を襲った
 炎耐性が高くとも、さきほどから何度も攻撃を受けていた俺には、それは決着をつけるには十分な威力を持っていた
 俺は敗北を確信し、その炎の銃撃を避けることもできずに、その場に倒れ伏した

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あきゅろす。
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