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Limitless Conflict
ツンデレっすか
涼との対話の後、5時間目の授業はサボることに決めた
俺は毎日サボっているから、元々そのつもりだったが……
「……どうしてお前らがここにいる……?」
なぜか芝生に座っている俺の隣には、涼と……あー名前聞いてないな。どっかの少女が座っている
「いやー、美少女にひっついていたくて」
「キモい。見るな。寄るな」
少女が非難する
「……君は?」
とりあえず少女にも理由を聞いておく
「まぁ……思い当たることがあるから」
「そーっすか」
興味ないから軽く受け流しておく
「ちゃんと聞いて」
すると少女は言い返した
「興味ない」
「美少女の言うことならなんでも聞きますっっっっ!!」
こいつは相変わらずハイテンションだな
しばしの沈黙の後、再び涼が口を開いた
「ところでそこの綺麗な長髪のツンデレな美少女さん、お名前は?」
「ツンデレ言うな、変態メガネが」
そう言うと、少女は咳払いをしてから言う
「そう言えば自己紹介がまだだったわね。私は天津巳依。「ツンデレ」よ」
「ツンデレって認めたな」
俺は思ったことをそのまま言っておく
「ちが……いまのは変態メガネが……」
多少顔を赤くして、なにやら言い訳をしている
「言い訳はよくないと思うよ」
そこに涼が水を……いや、油を注いだ
そんなことを言うもんのだから、ツンデレ少女は立ち上がり
「あんたのせいなのよっ!」
ズガッ……という凄い音を立てて、涼が蹴られる
…………頭を
「美少女に蹴ってもらえるなんて、最高っす!」
「……うぅ」
……その発言に、思い切りツンデレ少女は引いていた
さすがにこれは、俺も引かざるおえない
「それはさすがにないだろ……」
「ドM……」
「……え? いや、冗談だよ? 今のは冗談だってっっっっ!!」
「完全にニヤけてたけどな」
「凄く嬉しそうだった……」
「う……うわあああああああ」
さて、と
涼の心も折ったことだし、自己紹介の続きをするか
「俺は柊薄兎。二年生。間違えるなよ、男だ」
よく間違える奴がいるが、俺は男だ
というか、見抜けた奴は過去に見たことがない
俺がこんな外見を取っているのには凄い理由が……いやたいしたことない理由なのだが、それは今は置いておこう
「……天津巳依。一年生よ」
「ツンデレ一年生っすか」
立ち直り早いな、こいつ
「変態ドMメガネは黙ってろ!」
そう言って彼女は再び立ち上がり、涼を蹴りつけた
……しかも股間を
「く……はぁ」
涼はもの凄い勢いで青ざめると、気絶した
「……よろしく、ツンデレ一年生」
「君もメガネみたいになりたいの?」
「すいませんでした」
なぜ俺は一年生に謝っているのだろう……
「……このクソメガネは?」
「こいつか? 二年の如月涼。エロゲやMMOなどが大好きな一般……いや、変態高校生」
「エロゲ……」
思い切り顔を赤らめて、ツンデレさんは涼から二歩ほど下がる
「……処女っすか」
「死にたいの?」
「すみませんでした」
さて、自己紹介も終わったことだし
「寝るか」
「えっ!?」
「カメラ用意しないと」
回復早いな、ドMメガネ
「俺の寝顔なんて撮ってどうする?」
「え? だって薄兎の見た目って言わなきゃただの美少女にしか見えないだろっ? そんなの撮るしかないだろっっっ!」
「……わかったよ。起きてる」
「えー」
「そうしてくれると助かる」
そうして俺は雑談をして5時間目はサボりましたとさ

……あ、そういやこのツンデレ一年生……確か、天津? が話があるみたいなこと言ってたような……
まあ、どーでもいいか

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