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罪創
蒼我と輪廻
 もういいんじゃないか
 輪廻は止められない
 もうわかっただろ?
 あんな決意…他人にねじ曲げられるわけ…
 …………
俺は、いつのまにか輪廻と逆の方向に歩きだしていた
 …これでいいんだ
…脳裏に、言葉が流れてくる……

「ありがとう……お兄…ちゃん」

っ!!!
「輪廻!!」
俺は振り返り際にあいつの名前を叫んだ
 なにやってんだよ…俺は!!
「……」
輪廻は無言で振り返る
「お前がなんと言おうと、俺はお前を止める!!!!!」
 精一杯の言葉だった
俺は決意を秘めて、輪廻の元へ歩き出した
「そうか…なら…」
輪廻は右手を上げてこう言い放つ
「ひざまずけ」

キンッ!!

閃光玉のような衝撃の後、蒼我は残っていなかった
 すぐそばの路地裏に隠れていたのだ
目を閉じて、光から逃げるように…
 ただ闇雲に向かっても勝てない
相手の力を計算して導き出せば、状況は有利になる
 まずは今の攻撃、音により人を支配する能力ではない
つまりひざまづけ等の言葉を聞いても平気ということだ
つまり、相手の力は俺と同じ見るようなタイプか、それとも目に働きかける能力か
どちらにしても、相手の前ではきつい…
「見ぃつけた」
 まずい!隙を取られた!
俺は考えているうちに輪廻がいたことに気づかなかった

キンッ!!!!!!

再び、光が放たれた…

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