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夜。



「ぅ…ん?」

夜中に目を覚ますと
梨花が俺の体を揺らしていた。

もう朝か…?

ベッド横のライトをつけ
時計を見るが、まだ3時だ…

「どうしたんだよ…?」

目をこすりながら起き上がる…

「パパ…っ」

急に抱きつかれて
目を見開き固まった。

「な…な…何…っ」

想像していたより大きな胸が
胸板に押し付けられている。

冷や汗が背中を伝っていく。

行き場を失った腕はどうすることもできずに宙に浮いたままだ。


「パパが死んぢゃう夢見た…」

ハッとした。

「…死ぬわけないだろ…」

頭を撫でてやると
見上げる瞳には涙が溜っていた。

「だって…夢すっごぃリアルで…朝になって…何回起こしてもパパ起きなくって…」

そこまで言うとボロボロと涙をこぼす。

《やべ…めっちゃかわいぃわ…》

抱きしめながら

「梨花を残して死ねるわけないだろ…大丈夫だから…な?」

腕の中で泣きながら何度も頷く梨花に愛しさが募る。

頭をポンポンと叩いてやると
キュッと強く抱きついてきた。

しばらくの間そうしていたが

そろそろ理性がヤバイ。

「…落ち着いたか…?」

体を離そうとすると「……やだ……はなさないで……」

肉棒がいきり立つ。

「やだ…って…寝ないと…明日きついだろ…」

《あぁあ…我慢…我慢。》

「…ぢゃあ…パパに抱きついて寝てもいい?…」

「…ぃい゛…

《よくない…よくない……誘ってんのかよ…》

「お願いパパ…」

結局…抱きつかれて眠ることに。

梨花はすぐに眠りについたが
雅樹は全く一睡もできなかった。





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