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娘。

妻が死んでしまって1年が経った。

家事は二人で分担…

梨花は学校。

俺は仕事…。

毎日バタバタしてはいるが

なんとか手も出さずに
楽しく平和に過ごしている。

高校に入学し、どんどん色気を増していく娘…。

しかも…
夜になると眠れないとか言って
ベッドに潜りこんでくる毎日。

ここ1年、性行為をしていない
俺にはカナリ辛い…。

妻が生きている時は
体の関係は一切もっておらず

仕事だと言って夜遊びしてたが…。

妻がいなくなってからは
娘を一人にしてはおけず、
重要な飲み会がない限り
女の誘いも全て断り
毎日真っ直ぐ帰っている。

梨花は、

「もう大人だから一人で暮らせる」

「パパは、まだ若いんだから次の人探しなよっ」

なぁんて、言ってくれて嬉しいが

内心は一人で眠れないくせによく言うよ…と思っていた。
それに…妻との約束もあるが

…はっきり言って
梨花と離れたくなかった。


娘を本気で好きになっていっていると徐々に実感していた。

「娘一人にできるわけない」

「嫁に行くまでは一緒にいたい」

と、ごまかしてみるが…

梨花は溜め息をついて

「じゃあ…少しは遊んできなよっ…パパかっこいいんだからもったいないよ…」

なんて嬉しすぎること言ってくれるから
思わずにやけてしまう。

しかし絶対に首を縦に振らないとわかったのか
梨花は、もう一度溜め息をつくと
ちらっと俺の方を見て
恥ずかしそうに口を開いた。

「 もし…梨花が結婚できなかったら…どうするの?」

「一生一緒にいるよ」

すかさず答えた後で
俺はハッとして口を手で塞いだが、時既に遅し。

梨花は顔を真っ赤にして
うつむき、頬を膨らませながら…

「ありがと…」

あ〜…抱きしめたい。

俺…理性きかなくなってきてる…

クラクラしながら、この日も同じベッドで夜を明かした。





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あきゅろす。
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