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あったかぃ。

お風呂場で一人になった悠梨は声を押し殺して泣いた。

愚かな自分を責めた。

時が過ぎるのも忘れて。

「のぼせるぞ〜。」

ミィくんの声がする。

慌ててお風呂から出た。
体を拭いてキャミと短パンを着ると、脱衣所の扉をあけた。

ガチャ

「ぁ…」

扉の前には壁によりかかって腕を組み、煙草を吸うミィくんがいた。

床には灰皿が置いてあり、吸い殻でいっぱいになっていた。

「髪かわかしてやる。」

しゃがんで煙草を消し、灰皿を片手に持つと、悠梨の手を引いて部屋へと戻っていく。

髪をかわかしてもらいながら
ドキドキしてた。

優しすぎる手つき。

体…密着してるし…。

疼いてきちゃう。

いつもなら悠梨は
違う部屋で布団を引いて寝るんだけど…
この日は違った。

後ろから抱きしめられて…。

「…今日は一緒に寝よう」と言われた時は、どうしたらいいか、わからなかった。

変な意味じゃないってことは、わかってる。

一人で部屋に戻るのは怖いし…

ミィくんのそばにいたい。

でも…そんなわがまま言えないよ。

「大丈夫…一人で寝れ…」

体にまわされたミィくんの腕を掴んでおろそうとした。

「…俺が大丈夫じゃねぇんだよ…」

「え…?」

どうゆう意味…?

「…もう寝るぞ。」

促されて一緒のベッドに入った。

頭を撫で続けてくれる
大きな手に甘えたくて
思わず抱きつくとギュッときつく抱きしめてくれた。

ブラジャーをつけてない悠梨の胸はミィくんの胸板に押しつぶされてた。

それだけで気持ちよくて…。

ずっとしがみついてた。


その頃、先輩に何が起こってたかなんて全く考えもしなかった。

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あきゅろす。
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