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悪夢@。

ペコッ…すれ違いざまに頭を下げようとすると腕を強く掴まれ耳元でささやかれた。

「今日うちに泊まれよ。」

「ぇ…」

「この前より気持ちよくしてやるからさ…」

鳥肌が立つ。

私には今、好きな人がいる。

嫌われたくない。

もうあの時みたいに
何もかもどうでもいいなんて
思ってなかった。

「……もぅ無理です…。」

素直にそう答える。

他に嘘のつきようがなかった。

用事があると言えば
よかったのかもしれない。

でもそんな嘘をついたって、
また違う日に誘われるだけだと思った。

「なんで無理なんだよ?家帰りたくねえんだろ?」

「…好きな人できたから…」

しばらく沈黙が続いたけど
悠梨に好きな人がいたって
先輩はどうでもよかったみたぃ。

「…来いよ」

手首を掴まれて引っ張られる。

逃げられない。

すごい力…痛い。

学校で逆らう人がいない先輩。

元はといえば全て悠梨が悪い。

過去の自分は消せない。


もう抵抗はできなかった。


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