自分の気持ち。
胸を揉んでいた手が引き…リョウが悠梨の前に座った。
「…?」
「…ほっぺ真っ赤…」
華奢で長い指が頬に触れる。
そしてゆっくりと体を押し倒された。
「ゃ…っリョウ…兄…」
「………。」
乳首を押しつぶされ胸を鷲掴みにされる。
「ふぁっ…」
体がビクンと震えてしまった。
嫌なのに感じてしまう。
目をつむり、眉間にしわをよせ…頬を紅潮させて耐える妹を兄は切ない表情で見つめていた。
「…めっちゃ…かわいぃ……」
「……ゃ……」
見ないで……
真正面から胸を触られるのは初めてだった。
兄の視線。
恥ずかしくてたまらない。
「感じてんだろ…?」
囁きながら顔が近づいてくる…。
「ぃや…っ」
両手で顔を隠そうとするが強い力で両腕を掴まれた。
細い両手首は、兄の大きな手一つの中におさまり頭上に組伏せられ、抵抗する術を失う。
「いやっ……ダメぇ…っ」
制服の中に手が入ってきた。
「や…っぁ……」
ブラジャー越しに兄の手が胸を覆い、掴みあげる。
「…触ってる時こんな色っぽい顔してたんだ…」
「ゃっ」
兄と瞳をあわせることが怖くて顔をそらせようとするが自分の腕が邪魔でそれ以上動けない。
「……やだぁ」
恥ずかしくて
恥ずかしくて
…目をギュッとつむり下唇を噛んだ。
「…ぁぁ…柔らかい…悠梨のおっぱい…」
リョウの吐息混じりの声がいやらしい…
「や…ぁっ」
「…ブラジャー取っちゃぉぅか…」
兄の瞳はうつろで息が荒い。
「だめ…っ」
恐怖に顔を強ばらせる悠梨。
これ以上の行為を許せば兄妹じゃなくなってしまう…それだけは嫌だった。
「お願い……ずっと我慢してきたんだからさ…」
「ぁん…っ」
乳首をつまみあげられ体がビクンと反り返った瞬間…。
背中とベッドの間に出来た隙間にリョウの腕が入り込んだ。
「ぁ…ダメ…っお兄ちゃん…っ」
潤んだ瞳は兄をさらに興奮させた。
ブラジャーのホックに手がかかる…。
「やだっいやぁっ…」
激しく身をよじり、足をばたつかせて抵抗する。
「ヤメテぇ…っこんなのおかしぃょ…っ」
涙が頬を伝う…
「…ほんとにイヤ」
「……っ」
当時、一軒家に住んでいて悠梨にも自分の部屋があった。
兄に触られた日は体の疼きを抑えられず…夜になると一人で火照った体を慰めていた。
兄達に、もっとェッチなことをされる夢を見ることもある…。
しかし夢の中の悠梨は抵抗することなく…激しく喘いでいた。
リョウの言葉にも『ほんとにイヤっ』とすぐに言えない自分に腹が立ち…情けなかった。
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