【告白。】
「…未央ね、全然感じないんだ。」
膝に顎を乗せて誰にも相談したことのない秘密を口にする
翔の表情が真剣になった。
「感じない?……」
「…ぅん。」
なんでこんなこと言っちゃったんだろぅってちょっと後悔した。
でも…聞いてほしかった。
「…一応濡れるけど何されても気持ちよくない…。」
「…あいつに浮気されてからか…」
さすが翔…
長年仲良しなだけあって勘が鋭い。
「ぅん…」
あの時翔がいなかったら…立ち直るのにもっと時間かかったかも…
「あいつのことまだ好きとか?」
「まさか…でも…また好きになった人に裏切られるかもって思ったら本気になれない…」
なんでだろ…翔にだと素直に本音が話せちゃう…。
「そっか…どうにかして治さないとな。」
「うん…じゃないと好きな人できても嫌われちゃうよね…」
これがもう一つの人を好きになるのが怖い理由…。
付き合えばいつかはェッチする…。
本当に好きな人とのェッチで感じないなんて悲しい。
全く感じなかったらと思うと怖い…。
演技したくないし…。
「ぁ…」
突然翔の手が未央の肩を掴んで引き寄せた。
安心する…
翔の肩に頭を乗せて目をつむった。
「…そうゆうのは未央の気持ちしだいなんじゃないかな?」
未央の頭を撫でながら翔が話はじめた。
「未央の気持ち…?」
「そう。ェッチ気持ちぃぃとかェッチで愛を確かめあいたいとかさ…一度傷つけられたからそうゆう気持ちになるのが怖いんだとは思うけど…」
ェッチの話で真剣に相談に乗ってくれる翔がいてくれてよかった…。
女友達に話しても結局はのろけ話になってくし…
他の男友達には誘ってるって勘違いされそうで相談できなかったもん…。
「特訓だな」
「特訓?」
思わず頭を上げて翔を見た。
「ェッチな気持ちになるための特訓俺なんかさっきのエロ声聞いただけで起ったし…未央は濡れた?」
「全っ然。」
「……ちょっと勉強しましょうか」
「勉強…?」
首をかしげると翔はニッコリ微笑んだ。
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