ぼくらの軌跡 俺のこと だるい 毎日が本当につまらない ありえねぇだろ、なんでこんなにつまんねぇんだよ。 俺はただぼーっと廊下を歩いていた 「あ、あのっ!」 甲高い声と甘い香りがする 声のする方を振り向くと 「ちょっと時間いいですか?」 可愛らしい女子がスカートの裾を力一杯握り締めて俺を見ていた おっ なるほどね〜… 告白なんて俺には最高の暇つぶしだ 「あ、あの、」 くるかくるか? にやにやしながら 目の前の女子の胸ばかり見ていた 「か、要先輩って、好きな人いるんですかっ!?」 は? 俺は要?って奴じゃねぇぞ? 「え?か、要?って?」 誰だよ、と聞こうと思うと 「これ、渡しておいてもらえますか?」 そう言って女子は 渡すものを俺の手に強引に渡して スカートをひるがえして駆け足で廊下を駆けていった 「え!?ちょ、待ってよ!?」 右手に残ったのは、 白いハンカチ? [*前へ][次へ#] |