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小説
マリオブラザーズ「無」プロローグ
−明るくない。

−暗くもない。

上も下も右も左も…ない。
ただ存在するのは、そう


−−「無」だ。


人々は今、「無」の存在に気付いてはいない。いや、気付きたくはないのだ。あの恐ろしい「無」に人々が触れたとき、あまりの恐ろしさに死んでしまうだろう。「無」は次々と人に乗り移り、やがては世界に染まっていってしまう。「無」の恐怖を止めたくば、一人の犠牲を出すことを忘れてはならない…。

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