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No.2

神威「あり?高杉がなんでここに?」


咲夜の部屋の前で高杉と銀時に出くわす


高杉「蝶々様の具合が悪いらしいじゃねぇか
記憶がないと聞いたぜ」


神威「蝶・・・まぁね」



銀時は気まずそうに顔をそむけているが
神威は銀時にニコニコと笑顔を向ける


なんかすごい殺意感じるんですけどおおお



銀時「たまたま会っちまったんだよ」


そう言って頭を掻く


神楽「あれ?銀ちゃんどこ行ってたアルか?」


部屋からひょこっと神楽が顔を出す


神楽「お前はああああ!あんときの!

銀ちゃんに何かしに来たアルかあああ?!」


神楽が高杉に殴りかかろうとするのを

銀時が慌てて止めに入る

銀時「おいおい!今はいいから!
ここで面倒起こすともっと面倒だから!」


新八「どうしたんですか?騒がしいなぁ・・
って神楽ちゃん落ち着いてええええ」


新八に続き騒ぎを聞きつけた第7師団員達も
ぞろぞろと集まり神楽を止めに入る

皆が騒いでいる中
神威は咲夜の部屋へ入ると

白いチャイナ服姿の咲夜が椅子に座り
窓の外を見つめていた


神威「咲夜」


咲夜「神威・・・さん」


神威「正解、よく覚えてたネ」


咲夜「神楽ちゃんがたくさん
神威さんのお話されるので」


神威「ふーん、体調は?」


咲夜「とてもいいです」


高杉「本当に記憶を失くしちまったみたいだな」

気付けば
高杉がドアにもたれ紫煙をくゆらせていた


神威「勝手に入ってこないでヨ、高杉」


高杉「あっちが騒々しすぎてな

お前に似たガキが大暴れしてたぞ」


神威「ああ、いつもの事だから」


咲夜「ふふ、神楽さんですね」


2人は咲夜が楽しそうに笑う姿を見つめる


銀時「なんだなんだ?楽しそうじゃねぇか」


咲夜「銀さん!」

咲夜の顔が輝くのが分かる


銀時「あっちで神楽が大暴れでよ
それ止めようとした船員皆
ぼこぼこにされてたから逃げてきたわ」


神威「子供相手に何やってるんだろうネ
ちょっと様子みてくるヨ」


神威が部屋からでて行く


咲夜「神威さんはえらい人なんですよね?
ちゃんと挨拶しないといけないのに・・・
うまく話せません」


銀時「気にしなくていいんじゃねーの
今は自分の事が先だ」


咲夜「はい、そうですね
銀さんありがとう」


そう言うと銀時に花のような笑顔を向ける


高杉「えらくなつかれてるじゃねーの」


銀時「ああ?まぁ毎日話してたらそらぁ
仲良くもなんだろ」


咲夜「銀さんと神楽ちゃん新八さんが
毎日お話しに来て下さるんです

皆のお話がとても楽しくて」


高杉「そうかい
じゃあこれからは俺も顔見せるとするか
いいかい?咲夜」

銀時「なんでお前が!
忙しいんじゃねーのかよ!」


咲夜「ふふふ、もちろんです
お話相手が増えるの嬉しい」


高杉「こんな何もねぇ宇宙じゃ
暇を持て余しちまうからなぁ」


銀時「ったくなんでこいつも」


高杉「いいじゃねーか銀時
それじゃ咲夜また来るぜ」


咲夜「はい、また高杉さん」


高杉「晋介でいい」


咲夜「はい、晋介さん」


それを聞くと高杉は部屋からでて行く



高杉「おい、瞳孔開いてるぞ


神威」


ドアのすぐ横には神威が腕を組みながら
壁にもたれ立っていた


それだけ告げると高杉は歩き出す


神威「ずいぶん仲良くなろうとしてるね
咲夜に近づいてどうする気?」

高杉「どうもしねぇよ、ただ興味があるだけだ」

神威は高杉の背に向かって


神威「あまり勝手な事すると



殺すよ」





咲夜の笑い声が廊下まで聞こえてくる



あれは咲夜じゃない


どこに行ったの?


咲夜早く戻って


俺を呼んで・・・






ここは暗すぎるよ






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