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No.1


翌朝


阿伏兎「団長〜
俺らも自分たちの船に戻らねぇと」


神威「そうだね」


高杉「俺らもやることが終わったんでな
お前さんたちの船と合流できるぜ」


また子「誰かさんが壊した所も
修理終わったッス」


神威「ははは、元気がいいねぇ
俺にそんな口が利けるなんて

殺しちゃうゾ」


神威は笑いながら殺気を出す

また子「なっ・・」


ガチャリとまた子が拳銃をかまえると

咲夜「神威」


咲夜が二人の話に割って入る


咲夜「私はもうしばらく地球に残るわ」


神威「え」


咲夜を連れて
春雨に戻ろうと考えていた神威は唖然とする




咲夜「高杉、世話になったわね
また会えるのを楽しみにしているわ」

そう告げるとすぐに

ふわりと甲板に飛び降り

姿を消した


高杉「行っちまったぜ」



また子「はやっ!一瞬で・・

あれは本当に人間なんスかね・・・

なんかこうもっと違う」


万斉「確かに人ならざる空気でござったな」


高杉「蝶・・・の化身かもな」


阿伏兎「しかし地球がそんなに
気に入ったのかねぇ」


高杉「いいのかい?このまま春雨に戻って」


神威「・・・・」

阿伏兎「おいお〜い、困るぜ団長
さすがに戻らねぇと・・・」

神威「分かってるよ」

神威は咲夜が消えた場所を見つめていた






高杉の船を降りた咲夜は
かぶき町に来ていた


さて、銀はどこかしら

その前に、せっかくだからパフェが食べたいわ

前に行ったお店は・・・と


きょろきょろと辺りを見回しながら
歩いていると人にぶつかる


またやってしまった・・・


咲夜「ごめんなさいね」

男「いや、こっちこ・・・んあ!」

咲夜「あら」


偶然にもぶつかったのは銀時であった


咲夜「ふふ、つくづく縁があるようね」


咲夜の話を聞いているのかいないのか

銀時はきょろきょろと慌てて辺りを見回している


咲夜「・・?どうしたの?」

銀時「今日はあいつ・・いねぇの?」

咲夜「・・・?神威の事?」

銀時「そうそう」

咲夜「今日は私一人よ」


銀時はほっと胸を撫で下ろす


そんなに神威に会いたくないのだろうか・・・


銀時「あんのバカ兄貴に絡まれたんじゃ
命がいくつあっても足りねぇからな

で、あんたなんでこんなとこいるの」


なるほどと納得の咲夜


咲夜「ちょうど銀を探していたのよ」

銀時「ああ?なんでまた」

咲夜「興味があるから」

銀時「何それ、新手の告白?!
銀さんそんなんじゃ騙されませんよ」

咲夜「ふふ、面白いね
ちょっと話がしたかっただけよ」


二人はファミレスに入りパフェを食べる


咲夜「やっぱりおいしい」


銀時「新八と神楽も連れてくればよかったな」


咲夜「神威の妹とメガネの少年ね」

銀時「そういや、あんたらあの時・・・
江戸城に居たんだな」

咲夜「さぁね」

銀時「まぁ、礼は言わねぇぜ」

咲夜「ふふ、礼はいらないけど
しばらくあなたの家に世話になるわね」


ぶふっとパフェを吐き出す銀時


銀時「はぁああああああああ?」

咲夜「しばらくあなたたちの事
見てみたくなって」

銀時「おいおいおい〜
うちにゃ〜そんな余裕はないの!」

咲夜「いいじゃない

銀、頼むよ」


咲夜のキラキラの笑顔


銀時「・・うっ
わーったわーーーったよぉ

だからそんなキラキラの目で見るなああああ」


咲夜「さすが銀」

神威「やるねぇお兄サン」


銀時の後ろからニコニコ笑顔の神威が
ひょこっと顔を出す


銀時「ぬぉおお

いつの間にいいい」

神威「や!じゃ、お兄サンの家行こうか」

咲夜「神威、どうしてここに・・・

春雨に戻ったんじゃ」

神威「咲夜を一人残したら
敵が増えるだけだからね」

銀時「このお姉ちゃんそんな危ねぇの?!」

神威「はは、まぁ咲夜に敵ってか・・・

俺の敵が増えるってことかな」


神威の青い瞳がギラつく



なるほど、この兄ちゃん・・・

恋のライバルが増えるのを懸念してってか?

中々かわいいとこもあるじゃねえか


銀時「待て待て、まじで2人もおけるほど
広くねぇんだっつの

大食いチャイナ娘もいるしな!」


咲夜「そういえば私
神威の妹にも会いたいのだけど」

神威「久しぶりに顔でも見てみようかな」

銀時「・・・・」



神楽「こんのおおおお

バカ兄貴ぃいいいいいい」

新八「ちょっとちょっと神楽ちゃんんんん」


神威に殴りかかろうとする神楽を
必死に止める新八

銀時は神威と咲夜を
スナックお登勢に連れてきていた



神威「はいはい、本当うるさいなぁ」

神楽「てんめえええ」

ガッチャン、ガッシャン

神楽の攻撃をひょいひょいとかわす



お登勢「で?なんなんだい」


銀時「ああ?この2人が江戸に
観光来たんだけどよ
住むとこないんだってよ

どうにかしてくれ」


咲夜「私は咲夜、あの子は神威

江戸が気に入ってしまってね

しばらく滞在したいと思っているの」


お登勢「うちに置いてあげたいんだけどね

タマもキャサリンもいるしねぇ」


咲夜「いいえ大丈夫です
家を買おうと考えておりますので」


お登勢「買うってあんた、長くいる気がないなら
借りた方がいいんじゃないのかい」


銀時「どっかよさそうな場所知らねぇの?
婆さん」


お登勢「そうさねぇ
知らないことはないけど・・・

あんたら身分とか証明できるのかい?」

咲夜「できないわ」


きっぱりと言い切る


キャサリン「お登勢サン
コイツラアブナイヤツデスヨ」

銀時「見た目がいいだけお前よりはマシだわな」

キャサリン「ナンダト、コノ天パーー!」


神威「お金ならいくらでもあるから
それでなんとかしてヨ
お登勢サン」


ニコニコと笑う神威


お登勢「金があんならなんとかなんだろ
とにかく、細かいことは明日さね

今日はゆっくりしていきな」


咲夜「そうさせてもらうわ」


そういうとお登勢に酒をもらう


咲夜「あら、このお酒おいしいわね」

お登勢「なかなか分かる子だねぇ

こんな美人が働いてくれたら
ますます客が増えるんだけどねぇ」


神威「ダ〜メ」


ばっと咲夜に後ろから抱き付く

そんなことしたら敵だらけだヨ


神楽「へへ〜ん、一著前に焼きもちアルか?」

神威「なに?かまってほしいの?」

神楽「なっ・・んなわけないアルーーー!」

咲夜「面白い兄妹」







賑やかな声が夜を明るく照らす






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あきゅろす。
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