商い物
誰が殺したクックロビン・中 *
商談に使われた弟君のグッタリした身体を抱き抱えて、部屋の中にある浴室に連れて行く。
今夜の相手は、欲にまみれた大神官。
彼は幾度となく弟君を買っていた。
仮にも聖職者なので、自らのオスを使う事はないが、その代わりに沢山の玩具で責め立てる。
そしていつも一通り遊び尽くすと弟君の秘所に、汚れきった神官共が出した精液を玩具の一つで注入する。
これは清めなのだと、弟君に言い聞かせて遊ばれた秘所を自ら晒け出すよう指示するのだ。
「お疲れ様でございました。もう良いですよ、ヨラン様。」
「う、あ…」
健気に汚い精を秘所に留めていた弟君、ヨラン様にそう言うと、秘所の力を緩めてぼたぼたとナカのものを吐き出した。
これも私が仕込んだ事の一つ。
許しが出るまで秘所に出されたものは出してはならない。
だが、刻々と変わり欲を孕んだ私は、内心舌打ちをした。
ヨラン様がもし、私に縋り付いてもう嫌だと泣くなら主人に初めて対立しようと思っていた。
今下では、その主人が楽しく遊んだ大神官と商談しているところだろう。
「痛むところはありますか?」
「っ…お尻、ジンジンする…」
弄ばれた秘所は赤くなっていた。
「壁に手をついてください。まずはナカを綺麗にしますので…。」
ふるふると力が入りにくいであろう腕を、壁について尻を突き出した格好を取る弟君。
くちゅりと秘所に指を差し込み、大量に注入された精を掻き出す。
ビクビクと跳ねる身体に、小さく確かに私の指を感じて喘ぐ声は演技でもなんでもないが、私の欲をそそる。
掻き出し、浣腸で清め終わると赤くなった秘所にキスをする。
「お好きなだけ、甘えてくださって結構ですよ。」
「ふ、うあ…カイン、かい、ん…おねが、ヨランのナカ、綺麗にして…」
「承知いたしました。」
薬の影響とメスとして扱われることに慣れた弟君のオスは少年のように小さい。
それでも、そこから透明な蜜を懸命に吐き出していてぞくりとする。
今日の褒美とばかりに、秘所をオスを胸を責め立てて、甘美な声に耳を傾けた。
貴族社会に噛み砕かれ、咀嚼され、飲み込まれる哀れな羊の弟君は甘く甘く…。
まるで色に狂わせた私の方が雁字搦めにされる感覚。
それでも良いとすら思った。
今日の快楽を全て私で塗り替えた頃に、弟君の意識はすでになく、丹念にその身を清め、カウチに横たわらせて、汚れたベッドを綺麗にした。
この部屋で行われていることの形跡など、微塵も感じさせない清潔さに思わず笑ってしまう。
閉じ込めた時、主人は全て一級品のもので揃えた。
汚れてしまうだろう絨毯ですら、魔法で綺麗にすれば良いと高級品だ。
まるで宝石箱かのようなこの部屋。
本当にお笑いだ。
「お休みなさい、ヨラン様。どうか束の間の良い夢を…。」
認証板に手をかざし部屋を後に、1階の執務室へと向かった。
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