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商い物
3 *

ベッドに押し倒され、力の入らない萎えた手で精一杯の拒絶を示す。



「うーん、和姦は無理だと思ってたけど、痛くさせたくはないんだ。だから、」



秋津先輩は、ベッドチェストを探ると、何かを口に含んでそのまま僕に口移しした。
横田君に飲まされた時と同じ味で甘ったるく、じわじわと熱が体を支配して、頭がぼんやりしてきた。



「気持ちよくなる薬、美味しいでしょお?大丈夫、無理矢理なんてしないよ。でも、きっとすぐボクが欲しくなるからね?」



待ってるよ、と嬉しそうに笑う先輩を見て、とんでもないことになってしまったと、ぼろぼろ泣けば、あやすように拭われる。
その指の冷たさが心地良くて、擦り寄りたくなる自分が嫌になる。
その手を拒絶するために、萎えた両手で涙を拭ってくれた先輩の手を掴む。
掴むというより、包むに近いのだろうけど。



そうしてしばらく。
熱はじわじわと侵略していき、頭の機能が正常でない僕は、溜まる下半身の熱をどうにかしたくてたまらなかった。



「ふふ、可愛い。ねぇ、とーまくんココ辛そうだねぇ?」

「ひあっ!」



掴んでいるのとは別の手で、勃っているだろうソコを突かれ、思わず腰が跳ねる。



「アッハ!制服、シミになっちゃってるねぇ。突いただけなのに気持ちいいの?」



悪戯に突いてくる感覚に、僕の頭はもっともっと!と叫び始めた。



「ふふ、いずれ息が当たるだけでイケる体にしようね?でも、まだ難しいと思うからちゃんと触ってあげる。」

「いやっ、だ…そんな、体、なりたくな、ああっ!?」



いきなりソコを強めに掴まれ、ぐちゃりと擦られる。



「なるんだよ、絶対。」



強い言葉に、体の熱に、恐怖に…。
もう僕の全身は限界だった。



「せんぱ、いきた…っいきたい、」

「良いよ?代わりにとーまくんが掴んでるボクの手、舐めてねぇ。」



頭のおかしくなり始めた僕は、おずおずと掴んでいた手に舌を伸ばした。
先輩は顔だけでなく、指すらも綺麗だった。
骨張って、たしかに男の手なのにすらっとして綺麗。
ぺちゃり、ぺちゃり…。
気づけば、飴のように舐めている自分がいるのにやめられなくて、赤ちゃんのように吸ってみたりもした。
ゆるゆると勃ったソレを扱かれて、気持ちよくて。
舐めるリズムや吸う強さで、扱かれ方が変わると知った本能がイキたくて、より積極的になってしまう。



「そう、いい子ぉ…。とーまくん次第でいーっぱい気持ちよくしてあげるよ?」

「いっぱい?ほん、と?んちゅ…」

「うん。あ、でもとーまくん、嫌なんだもんね?じゃあ無理かなぁ…抜くのが精一杯。」

「あ、うっ…」



やめろ。
迷うことじゃない。
余計なことを言うな。



「とーまくんがして欲しいことも、知らない快楽も、ぜーんぶボクがあげるよ?でも、ボクのものじゃないなら、してあげる必要はないよねぇ…。」

「ひんっ、う…う…」

「あぁ、大丈夫。ちゃんと最初の約束は守るか、らっ!」



ゆるゆるしていた扱きが強くなり、びゅくびゅくと射精した僕。
だけど、熱は引いてくれなくて、もっとと強請るように指を吸うと、手を引き抜かれてしまった。



「はい、終わりぃ。とーまくん、あとは自分でねぇ?」



にこりと笑う先輩。
ダメだと警笛の鳴り響く頭の片隅、僕の口から滑り出した言葉は…。



「おねが、せん、ぱ…もっと、もっとぉ…ひっく、体、へん、あつく、て…」

「どうにかしてほしい?」

「う、あ…」

「気持ちよくなりたい?」

「ん…う」

「ボクのものになる?」

「な、る…なる、からっあぁあ!?」



その言葉に鎖の外された先輩は、僕に襲いかかった。
僕の唾液にまみれた手で、尻の穴をこじ開けてぐちゃぐちゃと開いていく。
ぞわぞわとした感覚が、快楽にすり替わるのは割と早くて、出したばかりのソコがまた疼く。



「せん、ぱ…さわっ、て、お願い、触ってぇあぁあっあっ!」

「かぁわい、とーまくん。ふっ、お尻気持ちぃでしょ?でももう、いっぱいお尻の穴触ったから、前と一緒に触らなくてももうイけるよね?」



何度も擦られて、覚えさせられた尻の穴の一番気持ち良い場所をぐちぐちと触られ、頭が真っ白になりそうな快感に溺れる。
だから、訳もわからず頷けば、先輩はさらに言い募る。



「じゃあ、もっとゴリゴリ擦ってあげるね。気持ちよくて意識飛んでも、目が覚めたら気持ちいいままでいられるようにずーっとしててあげるから。だから、」



ーーーメスになろうか?



気持ちいいなら、それでいいや。
浅はかな僕は、頷いてしまった。
笑みを深める先輩が、テントを張っていた制服のスラックスを脱いで、ずぐりととろけきった尻の穴に入ってきた。
良い所を太いソレでいっぱい擦られて、もう何が何だかわからない僕は、ただただ喘いでいるしか出来ず、尻の穴の快感だけで射精した。
意識を飛ばしても、また戻されて。
また意識を飛ばして…その繰り返しで、僕の体はじわりじわりと作りかえられていった。


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