短篇の書
C
それから二ヵ月……
俺等は、まだ、続いている。
「……っ……もぅ…やめっ…ょう…」
「……どうして?」
耳朶を噛んだり、舐めたりしていた雅樹の腕に力が籠もった。
「……んぅ…、こん…っなァ…コトお互ぃに……だ…めっだし……っ」
「姉貴を裏切ってるから?」
「!!」
そうだよ。
こんなコト…愛理に対しての裏切りなんだ……。
なのに――――
「大丈夫。姉貴が帰って来るまでだよ。あと、3ヵ月だっけ?」
こんなコトを言われるから俺の決意がいつも揺らぐのだ。
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