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信じているから(レナ→圭一/レナ独白)
あなたは私を信じてくれない。





いつからこうなってしまったんだろうか。
私はあなたが大好きだった。ううん、今もずっと。
だけどあなたは変わってしまった。いつからか私を怯えた目で見つめ、足早に去ってしまう。
いつもの学校へと続く道すら、もう一緒に歩くことさえなくなってしまって。


どうしてなのかな。
何か悩み事でもあるなら、私に相談してほしい。


声を掛けても適当に理由を付けて離れて行ってしまう。そんなあなたをいつも心苦しく見守っていた。





けれど、





あなたはもう、あなたじゃなくなってしまったのかもしれない。



今あなたは私に向かってバットを振り上げていて、


私は逃げようとは思わなかった。


あなたを、信じているから。


あなたが、大好きだから。


例えあなたが手を差し伸べた私を殴ったとしても。


ねぇ、圭一くん。


「助けてあげられなくて、ごめんね……」





次の世界でまたあなたに会えることを願って。




(次こそは、あなたを助けてあげられますように)

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