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「あけましておめでとうございます!」

皆様あけましておめでとうございます、ヴァリアー一家長女の由紀です。

一月一日の午前七時、我が家では新年の挨拶を開始します。

炬燵の上には綺麗に盛られたおせちが広がってて、ザンザスに向かって全員が正座して新年の挨拶をするの。

ふふ、古き良き時代の日本みたいでしょ。

でも最近までこれが正しい日本のお正月だと思っていて、この間みんなに話したらびっくりされちゃった。

今はこんなに堅苦しくないんだって。

だけど我が家ではこれが基本になってるから、きっとずーっとこうなんだろうな。






「カス共、今年一年元気で過ごせ」

そしてこの言葉と共に渡されるお年玉が毎年楽しみなの。

やっぱり誰でも嬉しいよね。今年は幾ら入ってるのかなー♪

「ありがとう!ザンザス」

「しし、サンキュー」

「むむ、今年はどれくらいかな」

「う゛おぉぉーーい!オレには無しかぁぁぁぁ!!」

「幾つまで貰うつもりだ!くそカスがッ!!」

そういってスクは窓から放り投げられた。

実はこれも恒例だったりする。

スクとザンザスのこれかないと我が家の年が明けた気がしないわ(笑)





お互いにお年玉を見せ合ってる(中身は同じなのにね・笑)私たちにルッス姐からもお年玉を貰う。

「これは私からよん。ちゃんと計画立てて使うのよ」

うん、なんでザンザスとルッス姐が別々にくれるかというと、実はルッス姐は家事の合間に副業をしているの。

なんと翻訳なのよ。それもイタリア語の!

元々イタリア人だから翻訳なんて訳ないんだけど、どうやらルッス姐の独特の翻訳が人気らしくて依頼が後を立たないんだって。

でも家事を優先してるから余り受けないらしいの。勿体無いよねっていったら笑ってたっけ。

という訳でルッス姐の翻訳料からくれるんだ。ラッキー!





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