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01

新学期。

長い夏休みが終わったその日は、久しぶりに会う友人に会えるのを楽しみに登校する者、ダルそうに登校して来る者、宿題が終わらないのか必死に教室で写している者など、様々な生徒たちの姿が見ることが出来る日だ。

「おはよー!」

そんなざわついた教室に、いつものように由紀は元気に挨拶をして入っていった。

「あ、おはよー!由紀ちゃん!!」

「はよ。由紀」

「おはよー、京子に花」

いち早く由紀の姿を見つけた京子が嬉しそうに彼女の元へと走ってくる。

その後ろを花が歩いて来る状態だ。

「やっと夏休みが終わったねー。由紀ちゃんに会えなくて寂しかった」

「あはは、三日前にあったばかりぢゃん」

「ホントよ。……ところで金髪は?」

「あぁ、ベル?門までは一緒だったんだけどね。風紀委員を追っかけてったわ」

「風紀委員“を”?……風紀委員“に”じゃなく?」

「風紀委員“を”だよ、花。夏休みに新しい遊びを憶えて……あれ、ツナ何してるの?」

自分の机に向かって歩きながらお喋りしていた由紀は、必死に机に齧り付いてる綱吉の姿に首を傾げる。

「よ、由紀!!おはようさん」

「おぅ」

「おはよう、山本くん。獄寺くん。…で?ツナ何してンの?」

「あッ!!由紀おはよう!……あの、終わらない宿題を」

「え?一緒にやった時終わったっていったのに!!」



キラリ〜ン☆



その言葉に反応したもの数名。

由紀に気付かれないように綱吉にジェラシーの視線を浴びせさせ、結果彼は蒼白になり大量の冷や汗をかいた。





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