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02

「あ、あの…その、で、でももう終わるんだ」

しどろもどろの綱吉の言葉に納得した由紀は、くるりと仲間を見る。

「あ!あのね、みんなに見せたいものがあるから、ちょっと応接室にいってくる」

「応接室に?何があるの?」

可愛らしく首を傾げる京子に由紀はにっこり。

「恭ちゃんに預かっててもらったんだ。すぐ戻ってくるから!!」

「(い、いかないでぇぇえええーーー!!!)」

綱吉の心の叫びも何のその。

由紀は颯爽といってしまい、彼女がいなくなった途端に周囲に溢れ帰る常にない殺気に、綱吉はギギギと音が鳴るかのように元を辿った。

その根源が京子と山本だと知った綱吉は、死を予感して気が遠くなったのはいう間でもない。






「ねぇ、ツナくん?由紀ちゃんと宿題一緒にするなら誘ってくれたら良かったのに」

キラキラキランと効果音が付く程の笑顔に、ハートマークが付そうな優しい声。

綱吉にはそれが獲物を狙い定めたモノの舌舐めずりに聞こえた。

「そうだぜ、ツナ。水臭いのな。俺だって宿題なかなか終わんなかったのによ」

こちらも爽やかな笑顔にキラリンと煌めく白い歯が、まるで今にも喰い付きそうな獰猛な野獣を連想させ、綱吉の全身に鳥肌が立った。

チラリと助けを乞うような視線を獄寺と花に向ければ、いつものことと彼女は既に自分の席に戻っていて、獄寺はウルウルと涙を流すと

「十代目ぇぇぇええーー!!なんで俺を頼ってくんなかったんスかぁぁぁーーー!!!」

「うぇ!?ご、獄寺くん、そうじゃなく…そんなに揺さぶら、ぅ…気持ち、わるッ」

獄寺に両肩を掴まれて揺さぶられた綱吉の口から魂が出かかっていた。





「情けねーゾ、ツナ」

「しし、なになに?まぐろ殺すなら王子にもさせてよ」

突如現れたリボーンと楽し気に入ってきたベルフェゴールの言葉を受け、キラリンと光った二人の目に綱吉は大絶叫。

獄寺が間に入ることでようやく事無きを得たのであった。





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あきゅろす。
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