紫の日々
滑稽奇術「神宮」04 その後
「あー、やっぱ身代わりにしといて良かったな」
そして創造が立ち去った後、血だらけの道に1人の青年が立っていた。
右半分の顔には刺青、露出している左肩にも刺青がある。
「架空創造、【死終焉】かぁ…」
数本の針を手で弄んだ後、軽く投げると血だらけの地面にとす、と刺さる。
「ふぁ、まぁ俺には関係ないがな。 いや無い様であるのかねぇ」
「う…わ…なな何これ…」
「ん?」
そのとき、偶然なのか後ろには血だらけの地面を見て顔面蒼白になっている女子高生が居た。
それも2人。
2人のうち1人は吐いているほどだ。
「あちゃ、見られたか」
面倒くさそうにぼりぼりと顔面刺青男は頭をかく。
はぁと溜息つきで。
「俺さ、菜食主義者なんだけど見られちゃったからなぁ」
だからバイバイ。
そういい終わる頃には一本ずつ長い針が女子高生の心臓部分に刺さっていた。
その針は貫通している。
「うん、死体処理めんどいから別にいいやあー」
また面倒くさそうな顔をし頭をぼりぼりかきながら道を歩いて行った。
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