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紫の日々
世界終焉と滑稽奇術「神宮」
「ふーん、それで前から僕を狙ってたというわけか」

「まぁ、だいたいは会ってますよ。 狙うという訳ではなく戦闘能力を確認してただけです」

「戦闘能力?」

「そう戦闘能力。 あなたを倒せるかどうか調べただけです」

「それで? どうだったのさ、僕の戦闘能力とやらは」


にぃ、と笑って架空創造は神宮党首に聞く。
絶対こいつ、いまピークに機嫌が悪い。
零崎人識は冷や汗をながしながらとなりの創造を見る。
創造からは尋常ではないほどの殺気が出ている。
神宮党首と距離は結構離れているから、アイツは感じないのだろうけど。
いや、創造が抑えてるのか。


「そうですね、私達、神宮で楽々殺せる、と判断いたしました」

「へぇ、そう。 それでさぁ今回は何をしに来たわけ?」

「今回はちょっと挨拶しにあなたの元に参っただけですよ」

「あいさつ?」

「そうです。 これからアナタを殺してついでにあなたの         という事をね」


神宮党首がその言葉、創造にしか聞こえないように言った言葉を聴いたとたん創造の眼は見開き怒りにそまり瞳孔が獣のように縦に伸びた。

神宮党首、こいつは何を言った?
俺はここまで動揺する創造を見たことがない。


「お前……!!」

「クスクス、今度太陽が隠れる白き夜の時……我らが拠点にてお待ちしております」


「このっ!!」


創造はとっさに相手に飛び掛るがもう神宮党首はいなかった。
創造は俯いている。顔色が伺えないのでいったい何を考えているのか分からない。
だが、わかる事はこの尋常ではないほどの殺気を出すほど怒って動揺していると言う事。


「人間失格」

「なんだ? 創造」

「神宮の拠点、知ってるかい?」

「知ってるちゃー知ってるが。 行くのか?」


明らかに相手は万全の準備で待ち構えているだろう。
いつもの創造ならきっと行かないのだろう。
しかし今の創造は何かが違う。
物凄く怒りを露にしている。


「そうだ。 この“俺”を完璧にまで怒らせた罪は重い…それに」

「それに……?」

「いや、なんでもない。 兎も角教えてくれないか」


にやり、と笑ったコイツにとりあえず神宮の拠点を教える。
にしてもなんでさっきからこんなにもニヤニヤしてるんだ?


「人識ぃー僕はしばらくふらふらしてるけど付いてこなくていいよー」

「は? そっちが手伝えって言っただろ?」

「いやさぁ〜ここでの殺し合い(レンアイ)を手伝って貰おうと思ってね、それで言ったから此処以外での殺し合いは手伝わなくてベリーベリーオッケェイ♪」


まぁ別にいいけどな。
べつにいいんだ。
いいんだよ。
ならオネェーサンがそんな人識クンに飴をあげよう。
は? まぁ貰っとくけど。


「兎も角さ、場所教えてくれてサンキュゥー。 それと最近ここらへんで君の所の変態針金優男貧弱ロリコンショタコン男見かけたから気をつけな」


ばっはは〜いと言って創造は歩いていった。





世界終焉滑稽奇術「神宮」





・・・・・・・・・・
あいかわらずの駄文。
中篇みたいな感じで、すぐ終わると思うけど
神宮編開始。

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