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紫の日々
戯言遣いとの日々
※微グロです!!※





あまり人気の無い道を紅で真紅で染まった少女がふらふらと歩いていた。

体中血で汚れており、所々変色して黒くなっている。
これは少女自信の血なのか、はたまた違う血なのかは定かではないが。

きっとたぶん自分の血と他人の血が混ざっているだろうと推測できる。
それは少女の服の所々が破けており、露出している足に至っては血がゆるく流れたであろう後もある。
他人の血が付いたかどうか勘、なのだが。

ついでに少女の容姿は見た目は13かそこら、眼は深い紫色をしており髪もまた眼と同じ色をしている。

少女の名は、架空創造。
【死終焉】【紫】【世界終焉】【捕食者】…。
と呼ばれる、鬼であり人であり狂気であり物であう何所にも属さぬニンゲン。

殺し名 第1位や【死色の真紅】ですら適うかは分からない人物。
そんな彼女が向かっているのはとある人物がいる場所。
とゆうよりも住んでいる場所なのだが。

ふらふらと歩きながら、着いた其処はアパート。
それもボロアパート。
暴れまわったら壊れそうだ、という印象を受ける。

其処に彼女の知り合い、親しいとは分からないが微妙な関係のいーちゃんこと戯言遣いがいる。


「やっとついたなぁ、あーひとりと思って油断したらあと三人もいたし。 僕は一人だっーてのに」


ふらふらしながらもブチブチ文句を言いながら、階段を上って行く。
目的の部屋の前に着いた。


「いーちゃん、いー兄、いーたんやーい」


しばらく呼びかけるが反応はナシ。
どうやら居ない様だ。
しばらく待ってそれをしっかりと確認すると、腰についているポーチからグネグネと曲がったりしている針を取り出すと鍵穴へと差し込む。
グリグリと適当に回しているとかちゃり、と何かがはずれた音がした。


「うし、はずれたはずれた。 おじゃましまーす」


少女はずかずかと無遠慮よろしく部屋に上がりこむ。
予想通りこの部屋の主はいないようだ。


「いーちゃん居ないし、ここで寝て待ってよか」


そう呟いたとたん、まぶたがとろりと落ちそうになる。
あいつらとの殺し合い(レンアイ)は大分ながかった。
徹夜してしまったよまったく。
四人のうち二人は楽だったのだが、あとの二人はこそこそしてるし片方を殺ろうとすれば片方が攻撃してくる。
そのおかげでだいぶ時間が掛かってしまった。

それの前には【自殺志願】とも遊んでいて体力ないってゆうのに。
まぁいいや、兎も角寝よう。

僕は思考を中断して部屋の真ん中で丸くなると瞼を下した。



・・・・・・・・・・・・・・・・・




戯言遣いこといーちゃんはしばし自分の扉の前で固まっていた。


「なんか前にもこんな事があったような気がする」


目の前の扉にしっかりとぼくは鍵を掛けた筈だ。なのになぜ開いている――?
鍵を“閉めていた”はずの扉はほんのすこし開いていた。


「いや、しかしあの真っ赤なコブラはなかったぞ」


いーちゃんは一人悶々と悩む。


「でも哀川さんとは限らないし、とりあえず入るか」


鍵の掛かっていないその扉のドアノブをガチャリと回し扉を開け、中に入る。
玄関には二つの靴が。それもすこし血で汚れている。
目線を足元からゆっくりと少しづつ上げていくと眼に入ったのは、部屋の真ん中で丸くなって寝ている少女だった。
それも結構血まみれ。
加えて顔見知りで名前は、架空創造。


「……」


とりあえず、少女を起こす事にしたらしいいーちゃんは少女のもとまで行くとゆさゆさと揺らす。
よくよく見て看ると血、とは分かるが変色して黒っぽい色になっている。
いつからここに居たのだろうか。


「創造起きろ」

「んむ・・・いーちゃん?」


案の定、創造は一回呼びかけるだけで起きた。
にしてもなんで此処にいるんだろう。


「グットモールニング・・・いーちゃんふぁぁあ」

「創造、今は夕方だからグットモーニングじゃないぞ。 それにしても何でいるんだ」

「んー? ああ、ちょいとへまやらかしてねそれが理由ではないんだが、いーちゃんだったら心優しく手当て道具貸してくれるかなって★」


溜息。
どうやら創造は手当てを求めに僕の家にやってきたらしい。
ほんと何やってきたんだか。


「ふぅ、手当て道具借りてくるからそこで待ってろよ」

「お、さすがいーちゃん!」


せんきゅーゆーと言って抱きつかれた。
とりあえず、いつもお世話になっている隣人のみいこさんに手当て道具を借りるとするか。

ぼくはみいこさんに手当て道具を借りた。
何かと聞かれたのだが。
借りた後、手当ては自分でやるらしくせっせと救急箱から包帯やらなにやら出していた。


「どうしてそんな怪我だらけなんだ?」

「んー? いやねぇ最近僕ん所に変な殺し屋かしらないけどよく来るんだよね。 表じゃない人達が、ね。 それで昨日の、いや一昨日の夕方ぐらいに一人来たんだけどさぁ一人だと思って油断らしきものして殺し合い(レンアイ)したんよ。 そしたら後方から矢がとんできたわけ、まぁ普通によけたんだけどそれに毒が塗ってあってさぁ〜掠っちったのよ実は。 それで動き鈍くなってそしたら新たに三人出て来て後方から攻撃したり突っ込んでくるわけで四人のウチ二人は軽く殺せたんだけどねあとの二人にてこずっちってこんな事になったんよ」

「へぇ〜……」


創造はほとんど息をつかずに話してくれた。
そのためか軽く息は切らしていたが。


「そういえば毒が体に入ったんじゃないのか?」


すこし疑問が出てきて、ぼくはそれを口にした。
毒が入ったのならば動きが鈍くなったりこんな風に元気、ではいられないはずだ。


「毒? 心配してくれるの? いーちゃんやーさすぃー♪」


この言葉の後に大丈夫だよ〜と間延びした言葉を続けた。


「あれぐらいの毒は僕には効かないというわけではないのだが、数時間たてば消えるお!」


だから消えてからあとの二人殺ったんだよね。
ふ〜ん、毒に体性がついてるのか。
体性っていうかなんか数時間ぐらいしたら消えちゃうんだ、毒にもよるけど。
なんだそら。
アハハ!

んー、と言いながら創造は手当てが終わったのか立ち上がる。


「うし。 いーちゃん道具アリガトね、みいこさんにお礼言っといて」

「オーケイ、分かった」

「さてはて僕はこれから潤ちゃんの所にでも言ってくるよ」

「哀川さんの所にか」

「そうだよーとゆうか苗字呼びしたら怒られるよん」


創造はそう言うとちょいちょいと人差し指を振ってみせる。
そして玄関に向かい靴、ブーツみたいなのを履く。


「いーちゃん、今日はありがとねん」


この後ぼくは玄関の外まで見送り、創造大声で「いーちゃん!! 本当にべりーべりーせんきゅうゆー!!」と叫んで帰っていった。





・・・・・・・・・・
ほい。
今回の話はいーちゃんとでした!
なんか書いているうちに微グロになってたという変な現象。
殺すし合い(レンアイ)とか殺ったとか物騒な言葉だしてサーセン。
みいこさん出したかったけど話し方分からないから出さなかったて言う、ね。
この調子で次は赤いあの人か蒼いサヴァンを出したいと思います!
多分暫くは色んな人との日常?関係?みたいなのをやっていくと思います。
ついでになにかしら複線次からはろうかな・・・。

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あきゅろす。
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