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紫の日々
滑稽奇術「神宮」06

キィ…。
ブランコに座って軽くゆれる。
錆びれているのかギィキィ音が鳴る。
足元には友に調べてもらった神宮の情報。

居場所はだいたい掴んだ。
後は潰しに行くだけだ。


「あそこが神宮の住処ねぇ…そういえば日食って今日だっけ」


確か潤経由で渡された資料についでだろうか日食は今日と書かれていた。
それならば今日行かなければならない。


「どうせ成り上がりの殺し屋集団、すぐに終わるんだろうなー」


つまんない、と続ける。
楽しませてくれるだろうかと最初は思ったが、馬鹿馬鹿しい。
まったくもって。

でも、


「でも、何所から手に入れたんだろうねぇ僕の情報(コト)」


にやにやと口角を吊り上げると、立ち上がる。
まったくもって戯言、まったくもって傑作。


「さぁ終焉を死に往こうか」


今から往こう、時間なんて関係ない。
愚かな者達に終焉を見せてやろう。
まぁ見せる価値すらないのだけれどね。


**********


廃墟。
一言で表すならまったくもって相応しい。
其処が神宮の住処だった。
空はまだ、喰われてなどいない。

気配は幾つか。
結構多いかな、僕には関係ないが。


「今日は。 時間より少し早いのですが来たようですね」

「別に、つまらないから来てやっただけさ」

「つまらないとは、ククッ笑えますね。 そんなに早くに死にたかったのですか」

「お前、この数日手出ししなかったし。 したといっても昨日だけだし」

「善良行為ですよ、どうせ貴方は死ぬのですから最期の悪あがきぐらいさしてあげようかとね」


神宮の党主は完全になめきってるな。
確か、昨日殺した――ナマエは覚えてないが総主と呼ばれてたっけ?
どうでもいいけど。


「それよりかさぁ、始めないの?」


こてん、と首を傾げる。
無邪気な子供のように、何も知らぬ者のように。
そしてにぃと笑った。


「そうですね、今から殺してさしあげましょうか」


神宮の総主も、笑った。
僕も笑った。



「架空創造、今から滑稽に無様に殺して差し上げましょう」


「終焉を見せる価値などないお前に、終焉を見せてあげる」



両者は誰にも聞こえないぐらいの声で呟いた。








あとがき
うがーーー!
なんじゃ、こりゃ!! いつにも増して駄文。
ちゅーか戯言キャラでてこないし。

名前変換が一回だけって…。


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あきゅろす。
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